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ねぇ、これ知ってる?の消失

自分で見つけた本や音楽を他人に紹介するのは優越感がある。
おお、これはすごいと思うと得意げに「ねぇ、これ知ってる?」と友人に質問することが自分は多々ある。それで「そんなの知ってるよ。有名じゃんそれ」となることも多々あるのだが、この自分の中に秘められた名作を打ち明ける。
それが世の中ではどう評価されているのかとか、自分の生きている範囲の世界ではどう認識されている(イケているのか、ダサいのかとかとか)のかを確認するのって結構面白かったりする。

でも買う前のレビューとか、音楽だと再生回数で、容易にその本がどのくらい知られているのか可視化されている。
これってどのくらい有名なんだろう?というのは、ほとんどの場合買う時にあらかじめ周知の情報となる。

自分では掘り出し物だと思ったら意外と有名だった。という現象って消えてしまうのかな。実際に誰かと話すんじゃなくない、画面に書き込んだり、そもそも試聴したり購入したりすることがおすすめになる。

おすすめは便利で手間が掛からなくて、そして無口になってきた。

それってなんか良いようで、個人的には寂しかったりもする。

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