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RB2022 春季集中強化練習

3月に入って最初の土曜日、シーズン開幕を告げる春季集中強化練習を行いました。この会は毎年、土日でグランドを貸し切った「通い合宿」形式で行われていましたが、今回は感染症対策やグランド確保の都合から、一日を目一杯使い、集中的に行う形式となりました。

オフシーズンとなった昨年末の納会以降、チームはこの日まで各個人の自主トレーニング期間となっていました。が、大きな課題の一つであるディフェンス強化に向け、グランドを確保し参加可能なメンバーを募り、守備練習を中心とした「合同自主トレ」を重ねてきました。

今月末には、いよいよ春季大会初戦が控えています。オフの間、何もせずぶっつけ本番でこの春季集中強化練習を乗り切れるほど甘くはありません。また、会の最後には、トレーニングに精通したK選手による「オフの宿題」を各自披露する時間が設けられています。メンバーそれぞれの、ここまでの過ごし方と意識が試される一日が始まりました。

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▲開花が待ち遠しいいつもの桜の木の下に集合し、車座でミーティングを行うチーム一同。寒暖に弱すぎる?!Iコーチに代わり、今季よりH C(ヘッドコーチ)に昇格したI選手を中心に考案した練習メニューを今一度確認し、あらかじめ疑問や質問などをぶつけることで、チームが同じ方向を向いて活動できるための準備です。

春とはいえ、肌寒さが残る時期です。ミーティングで若干冷えた体を長めのウォーミングアップで温めます。アップの内容は、オフの宿題を考案してくれたK選手の主導で進められました。

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▲大学・社会人で素晴らしい経歴を積んできたものの、歳を重ねて体の柔軟性に心配が募るH CのI選手。

K選手からは一つ一つのメニューに対し、体のどの部位を鍛えているのかなどを具体的に説明してもらいました。一方的な説明に終わらず、メンバーからは動きのポイントや正しい行い方などの疑問・質問が飛び交いました。

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▲体幹を鍛えるメニューの説明に、注意深く耳を傾けるメンバー一同。

今回のテーマは「冒険のためのキ・ホ・ン」です。最初から制球を乱す投手、暴投する内野、中継まで返球がバラける外野、各駅停車の走塁、お通夜のような野手とベンチ…どれも昨シーズンの大事な局面で現れたもの。性格の臆病さ以上に、基本が判っていないから自信が持てないという結論に達しました。なので、誰もが失敗を恐れず冒険したプレーができるよう、基本をもう一度おさらいするというのが狙いです。

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▲グラブのハンドリング説明を聞くメンバー一同。普段は行っていなかった動きなので、みんな興味津々でした。

いざ行ってみると、飛んでくる打球に対し、グラブを球にぶつけるような動きで捕球していたため「卵を包むように」とのアドバイスが動きに繋げられないメンバーがほとんどでした。

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▲普段は投手・内野手をこなすK選手も、ハンドリングの動きに悪戦苦闘。トレードマークのメガネもズレるほどの真剣ぶりです。

「捕球体制が悪いから、悪送球となる」との指摘から、基本中の基本である捕球体勢について徹底的に突き詰めることとなりました。どこでボールを合わせるのか? グラブの位置は?など、何度も緩いゴロをさばきながら一つ一つのポイントをチェックしました。

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▲お手本となるK選手の捕球体勢。後ろのK選手、K主将、今シーズンより復帰したT選手が、無駄のない動きに注目しています。

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▲チームの4番を務めるK選手。バラつきのある送球が課題なのですが、流れるような足の運びから、安定したスローイングに繋げています。

練習を効率よく進めるため、用意されたパンなどの軽食を各自摂りながら練習を進めていきました。シーズン中はオープン戦・大会が続くため、合い間に複数でコミュニケーションが取れる時間はとても貴重なものとなりました。

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▲昨シーズンのリーディングヒッター同士であるT選手とI選手。笑顔と冗談を交え、少しでも相手の調子を落とそうと?!探り合っています。

守備練習の後は、T選手による走塁レクチャーでした。どちらの足でベースのどこを踏むのか?次の塁を狙うときに気をつけるべきことは?など、判っているようなことでも全員の共通理解を図るため、確認し合いました。

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▲T選手の動きを注視するベテランのN選手、K主将、M選手。走塁にスランプはないので、脚の衰えを得た知識と経験でカバーしようと企んでいます。(笑)

練習の終盤はケースノックを行い、実践を想定したメニューに挑みました。特に、ケースに応じて外野手のポジショニングをいくつか設定し、捕手を中心に内野手から外野手へ伝達する試みを何度も行い、守備陣の意思疎通を徹底して図ろうとしました。

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▲ライトゴロを避けようと、早くスタートしたくてフライング気味で構えるK選手。

疲れ切った最後には、予告されていたオフの宿題を全員が披露しました。腕を伸ばしたクランチ動作で、地面から反動を使わずに起きるテストをしましたが、コツコツと努力していたメンバーと、口ばかりのメンバーとの差は著しく動きに表れ、少なくない不合格者が出てしまいました。彼らは再テストに向け、その真贋が問われます。

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▲再テストを免れようと、必死で起き上がろうとするO選手。ギリギリセーフで合格…。

振り返るとあっという間だった春季集中強化練習。午後になると春の訪れを告げる強い風が吹き続けたコンディションとなりましたが、一人一人の目的意識が高かったせいか、怪我人を出すことなく無事に終了することができました。開始同様に車座となり、注文したお弁当を食しながらミーティングを行いました。

さらに、メンバーの当事者意識を高めるため、夜はポジション別に各場所へ集合し、飲食を交えながらの振り返りミーティングを行いました。「上から言われたことに従っていればいい」といったマインドでは、我々の目標である優勝はできません。今回の春季集中強化練習で得た「自分がこのチームを優勝させる」といった意識の芽生えを持ち続け、悲願である目標達成に向けてチームは前進していきます。

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▲疑問点をそのままにすることなく、寒さも忘れて活発な意見交換を行う一同。以前「バッティングのコツが掴めた」との究極発言?!があったH選手は、今回も◯◯のコツを掴めたとのこと。後は結果を出すのみ!

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