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RB2022 世田谷区一部春季大会 準々決勝

3月下旬から始まった世田谷区春季大会。今シーズン、チームはここまで13試合を戦い無敗。この勢いで今日の準々決勝に勝利し、3大会連続のベスト4進出を決める試合に臨みました。

▲前日の練習試合で声が小さいと叱咤されていたO選手。
この日は気合いの入った声でチームを引っ張っていました。

この日の我がチームは後攻。長年バッテリーを組んできたK投手とO捕手が先発で、守備から攻撃のリズムを作りたいところでした。
しかし初回、トップバッターにいきなりのデッドボール。絶対に先制点を与えたくない場面でランナーを出してしまいます。続く2・3番を抑えてツーアウトまで漕ぎ着けるも、4番打者に四球を与えてしまい、二死1・2塁のピンチを迎えてしまいました。

▲立ち上がりからキレのある球を投げ込むK投手。しかし、敵は身近なところに…。

冷静なK投手はコーナーを突き、サードゴロを打たせました。三塁フォースアウトでピンチを切り抜け…誰もがそう思った瞬間、サードを守るK選手の足が止まります。
ボールは緊張でガチガチのK選手のグローブをすり抜け、無情にもレフトに転がるタイムリーエラーで先制点を献上してしまいました。

▲ピンチを凌いだ後に痛恨のタイムリーエラーを犯したK選手。
フォルムからは緊張感しか伝わってきません。

痛恨の先制点を与えてしまった我がチームですが、ここまで13試合で153得点と好調な打撃陣が控えており、すぐに反撃に出たいところでした。
先頭は積極的な打撃が売りのH選手ですが、ここは冷静にボールを見極め、相手と同じく四球をゲットできました。1四死球=1点という野球の鉄則からすぐに「さあ、追いつき追い越せ」のムードとなりました。

▲クールに四球を獲得するH選手。「オレを必ず返せよ」というオラオラ感が漂います。

続くのは、好調をキープしているT選手。いきなりのセンターオーバー二塁打でクリーンナップに繋ぎます。ここまで積極的な打撃で結果を残してきただけあり、流石のバッティングを見せてくれました。

▲狙った獲物は逃さない沼T選手。今シーズンも公私ともグラウンド内外で絶好調です。

願ってもいない大チャンスでクリーンナップを迎え、誰もがここで同点、いや逆転の一気呵成を期待しましたが、まさかの失望が待ち受けているとは思いませんでした。
まず3番のI選手。前日の練習試合でも鋭い当たりをキープしていましたが、結果はあえなく三振。咋シーズン、80試合近くの戦いでほとんど三振をしなかったI選手だけに、ここは相手投手の気迫が上回る結果となってしまいました。
続くは4番のK選手。こちらも前日の試合ではしっかりとセンター方向に長打を放っており好調でしたが、公式戦になると人が変わったように力んでしまう悪癖を発揮し、悔しいファウルフライに倒れました。
そして、この悪い流れの中で打席にはK投手。会社の先輩でもあるサードK選手のエラーを挽回すべく打席に臨みますが、気合が空回りしてしまったのか中飛に倒れてしまい、無死2・3塁がまさかのゼロで終わってしまいました。

▲今シーズンは「相手が絶望する打撃をすること」がテーマのI選手。
逆に我がチームを絶望に導いてくれました。

クリーンナップが続けてチャンスに凡退…大きな流れが相手に向かってしまうケースでしたが、開き直りを見せたK投手は、気迫の投球で4回表までを無失点で切り抜けます。
野球は流れのスポーツです。4回の攻撃でK投手が相手エラーで出塁すると、続くN選手・O選手が四球を選び無死満塁。絶好のチャンスを作りました。
ここで打席には、元気のなかったK選手に変わり、サードの守備に就いていたK主将。先輩の悔しさを胸に打席に立ち、ショートゴロを放ちました。ゲッツーを覚悟した瞬間でしたが、相手ショートがまさかのファンブル。運を引き寄せて同点に追いつきました。

▲守備でも声でチームを引っ張るK主将。
しばしばパニックに陥る捕手の姿とは異なり、逞しく感じました。

大会ルールの時間制限で、いよいよ最終回となった6回の攻防。表の守りを危なげなく無失点で切り抜け、裏の攻撃に全てを賭けました。
先頭のK投手はまたもラッキーな相手エラーで出塁すると、続くN選手が当たり屋の本領を発揮し、死球で出塁。無死1・2塁のチャンスを迎えました。
しかし、続くO選手・K主将があえなく凡退してしまい、延長戦が見え隠れし始めました。ここでベテランのM選手が代打で登場。出席数は少なくとも、何度も要所で一打を放ったその経験豊かなプレースタイルに、一筋の光を求めたベンチの一同でした。
勝負は一瞬でした。初球からタイミングの合ったファールで2球目、振り抜いた打球は右中間へ伸びていきました。抜ければサヨナラの場面なので、相手のセンターも一か八かのダイビングキャッチを試みました。しかし、我がチームの執念が少し勝ったのかセンターのグラブは届かず、サヨナラのタイムリーヒット!
この瞬間に3大会連続、我がチームのベスト4進出が決まりました。

▲サヨナラ打を放ち、思わず両手を掲げるM選手。
ここぞの場面での集中力は流石としか言いようがありません。

よく「打線は水物」と言われますが、以前から課題である下位打線の貧打に加えて、チャンスで凡退を繰り返す上位打線にも、課題を残す結果となってしまいました。
先発のK投手が6回を2安打1失点(自責点0)と、完璧に相手を封じ込めてくれました。一球を大事にする守備の重要性に気付かされるとともに、個々人のレベルアップを通し、メンバーの均質化を果たすことが優勝には必要不可欠であると、再認識した試合となりました。

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