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言語化できたなら、ほぼ解決

はじめに

本日は、不明点を特定できれば、問題は解けたも同然であるというお話をします。

私は、自分の身に起きたことをいちいち言語化して反芻する癖があります。なので、口数が少ない割に話し出すと長いので、我ながら面倒くさいやつだと自認しています。

この、デメリット(短所)と思っていた特徴ですが、ある意味ライフハックの貴重なツールだと思うに至りました。

ほぼ解決と断言する理由

「何が問題なのか」を特定し、言語化します。

すると、①考える、②紙に書きだして整理する、③人に伝え、相談する

といった具体的な行動に移せるからです。

また、④現状解決不能であることを認める という方法もあります。

自分で考えても答えが出ず、他者や専門家も明確な答えを持っていないケースだと判明すれば、前向きに保留できます。

諦めるという言葉の語源が、あきらむ⇒明らかにするという話は有名ですが、「現時点自分が解決する種類の案件ではない」と明確にすることで肩の荷がおります。

考えるに至った例~分からない子供~

大学生で家庭教師のバイトをしていましたが、そこまで偏差値も高くなく、特定の科目に攻略スキルもなかったため、「生徒の苦手科目をわかりやすく説明する役」「回答の作法を教える役」をしていました。

そんな中で思ったことが以下の内容。

わからない子は、「どこがわからない」のかが分かっていない。

なので、適切なタイミングで質問ができる(言わないけど気づいている)子は問題を解けます。

反対に、「ここの説明がわからない」「この部分の意味が分からない」と特定できずに、「わかりました」と流してしまう子は危険です。

おそらく、その単元の前(あるいはもっと前)からその状態なので、遡って説明しなおさないと根本的に解決しません。

数式でいけば、なぜこの値を代入するのか?

この辺の長さは、どの定理・公式を持ち出せば導き出せるか?

といった適用するパターンの選び方を覚えてしまえば、類似の問題は解けます(数学を例にしましたが、私は文系)。

初等・中等教育で出題される問題はパターン学習に過ぎないので、端折った説明や不親切な省略を補完するのが、私の役目でした。

条件が整えば、概ね子供たちは問題を解けます。

土俵が違えば、彼らが先生で私が生徒となり得ます。

賢いふりを続けるのは癪なので自身を振り返ります。

私自身もパターンの見極めが難しい又は、解法が複数ありその過程を評価される問題をうまく処理できなかったので、旧帝大クラスには進学できなかったのだと思います。

考えるに至った例~分からないと言えない大人~

先ほどの子供の例でいえば、打つ手があるのですが、大人になってしまうと上手く対処できないことが多いです。

立場や面子、自尊心から「分からない」と言えないからです。

私にも思い当たる節がありますが、分かったことにしてスルーした部分が抜けているので、土台がぐらつき、体系的な理解ができません。

あるいは、開き直って考えることを放棄して「分からない」を言い訳にいきなり解決方法を聞くというタイプも存在します(こういう場合に限って、話し手が事実ベースで話を展開できないため、聞き手の労力が増します)。

誠実な聞き方としては、

「事柄Aについて私はここまでは納得がいくのだが、この辺りから納得がいかない。理解が追いつかない」。

「事柄Bについて、多数派はこのように言っているのが私はこう思う、専門家から見てどうなのか?」

可能な範囲で、自分で動いてから質問するのがマナーだと思うのです。

混乱した状態で、貴方は忘れているかもしれませんが、私たちの時間は有限です。

無節操に一から十まで聞いていては、相手にしてくれる人が減ります。

悩みと不安

悩みと不安の差も、何が問題か特定できているか、という具体性の問題かと思います。

悩み:具体的⇒ほぼ解決可能

不安:抽象的⇒そのままでは解決不能(悩みに変換する必要あり)

たとえば、漠然とした将来の不安を具体化して、老後に資産が足りないのが悩みである。さらに言えば、65歳時点で5000万円の資産を保持していたい。その方策をリスクを鑑みて複数プラン知りたいと整理出来ればほぼ解決です。

ちなみに、ほぼ解決といったのは、先述のとおり④解決不能と知るという選択肢もあります。

今のあなたには解決不能という結論を受け入れる覚悟が必要な訳です。

ここでは、資産運用の話はしませんし、私にその知識・経験もないためこれ以上はふれません。

おわりに

本日は、不明点を特定できれば、問題は解けたも同然であるというお話をしました。

今回お話した内容ですが、もっと適切な言葉を用いて解説した本や記事があればコメントいただければ幸いです。



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