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執著 一日一南無 12日目
通常は執着という言葉を使いますが、仏教では「執著(しゅうじゃく)」という言葉を使います。
ある物事に深く思いをかけてとらわれること。執心して思いきれないこと。しゅじゃく。
煩悩の一つですよね。
とあるできごとに深く気を取られてしまい、ものごとを正しく見ることができない。それでは正しい行いができないというのが、仏教の教えですね。
お釈迦様は執著について以下のように述べています。
貪欲に染まった人は、流れ のままに押し流されていく。それはまるで蜘蛛が自分 で作り出した糸の上を進んでいくようなものだ。 一方、賢者はその貪欲を断ち切り執着することなく 一切の苦しみを捨てて進んで行くのである。
執著し、貪る人はそのまま悪い方に流れていく。それはあたかも蜘蛛自身が作った糸の上しか動けなくなって、自分を縛り付けるようなものだと。
賢者はそういった蜘蛛の糸を断ち切って、苦しみから抜けだすことができるのである。
執著が苦しみを生むので、執著から自らを解放するのが苦から開放の道である、と説いているのです。
何事も深く囚われすぎず、俯瞰して自己を見つめて歩んでまいりたいものです。
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