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AIスタートアップと連携してDXを推進する中小企業の事例

私は現在IT部門におりますが、間接部門にいると決まった人としか話さず、話題も限定されることから、最低週一回ウェビナー等で社外の話を聞くようにしています。先日、社会人大学院であるKIT虎ノ門大学院で、公開講座をリアル開催していたので参加してきました。

この公開講座では、優良中小企業(製造業)がAIスタートアップと連携して、DXを加速させた事例を聞くことができました。

登壇した中小企業の武州工業(株)はパイプ加工・板金加工等を手掛けるメーカーです。設立以来55年黒字(!)という恐るべき会社で、前社長である林英夫さんはWindowsがリリースされる前からSORDやLotus 1-2-3等表計算ソフトを使いこなし、本人もITコーディネータという方です。

武州工業では「一個流し」を徹底、PDCAは行わず、「DにPを含むDCA」、ISO認証は取らない、検査課なし、等の製造業の常識を覆す経営をされています。AIの導入も、今のように話題になることもなかった頃から試行錯誤をされています。

1個流しのライン。作業者の歩行が不要に。

武州工業と連携した(株)StatHack(スタットハック)は、日本の人工知能研究の第一人者、松尾豊教授の研究室から生まれたスタートアップです。CEOの松葉さんは現役大学院生で、外観検査AI等のサービスを提供しています。

AIについては、多品種少量生産・繰り返し仕事の少ない中小企業には向いていないと思っていましたが、技術革新によって中小企業がAIを活用できる場面が確実に増えていることを理解できました。


StatHack社「AI外観検査」 少数の画像(良品のみでも可)・アノテーション不要等の特徴あり。

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