見出し画像

辞書引き学習(もどき)の実践

我が家は子供の教育に熱心なほうではありませんが、「辞書引き学習」は金銭および時間がかからずに多くのものが得られると感じましたので投稿します。

辞書引き学習とは、小学校・中学校教員であった深谷圭助氏が編み出した教育法です。語彙・知識が増えることもさることながら、自分で調べる・考える力がつく、というのがこの学習法の肝ですね。

子供の教育法については、ダイエットや仕事術とかと同じく、常に新しいものが出てきます。100マス計算、とかインド式算数、とかがあったと記憶しています。辞書引き学習については、ブームを超え定着した感があります。深谷先生も、その後有名私立にスカウトされたのち、博士課程まで通い現在は中部大学の准教授まで出世されています。

辞書引き学習も、ブームになった時期があり、私が初めて目にしたのは、雑誌の記事であったかと思います。その時は、妹にやらせて、うまくいかなかったようです。母親から言われるまで忘れていました。うまくいかなかった理由についての考察も後述します。

それから10年以上の年月を経て、今年娘が幼稚園に入園。絵本が好きで、ひらがなは全て読めるようになったことから、辞書が読めるのでは、と思い着手しました。

まずはことば絵じてん、からやってみることにしました。色々な出版社から出ていますね。買った挙句使わなかったら嫌なので、ブックオフで700円で見つけたこちらを使うことにしました。

使い方としては、目新しい言葉が話題に上ったときや、朝の出勤前の時間を使って、一緒に読んでいます。付箋貼りはまだ私がやっています。この、娘との会話の時間がとても楽しいので、ずっと続けたいですね。

かつて妹で上手くいかなかった理由としては、「私のコーチング力不足」「妹の年齢」があると考えます。私のコーチング力については、社会人経験10年を越すくらいまでは惨憺たるものでした。その頃から一人暮らしをしていたので、見てあげられる時間がないことも大きかったと思います。また、年齢が10歳を超えてくると、付箋を貼るという単純な作業への熱量が薄れてくるようです。日経新聞の記者さんが娘さんで試した記録もあります。

この、一日一回は辞典を見る習慣が3カ月近く継続しており、しばらく続けられそうです。付箋を貼ることが、私のモチベーション維持になっていると感じました。子育では、なかなか労力が報われたと感じにくいので、付箋が積み上がっていくと、子供とこんなに対話したんだ、という気持ちになります。

子供のほうも、元々言葉が達者であると思っていましたが、さらに語彙が増えていると感じます。また、他人の話を理解する力、自分の考えが説明する力が高まっているとも感じました。最も感動したのは、「私が不在のときにも自発的に知らない言葉を調べようとするようになった」と妻が教えてくれたことでした。

世の中には様々な嘘が飛び交っています。詐欺やカルトなどの直接的なもの、いい加減な報道や言説等の間接的なもの…それらから身を守るには、自分の頭で思考する力をつけるしかないと考えます。深く思考するためには言葉が必要であるため、言葉が豊かになる手助けをやってみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?