ほぼ知られていない演劇界の惨状と苦悩。子供たちの努力と夢を打ち砕き続ける現実。
また子供たちの努力と夢を打ち砕く現実が起きた。なかなか知られていない、いや知ることのできない演劇界の惨状をこの機会にnoteのクリエイターの皆さんにも共有できたらと思う。
初めに「また」と言ったのはこれが僕の身近で今年2件目だからだ。
一件目はミュージカル「アニー」。
ミュージカル「アニー」は2021年4月に初日を迎えたが同日に緊宣が発令され初日と同日に千秋楽となった・・・。
オーディションでやっとつかんだ晴れ舞台。それが2020年度の"流行やまい"によって2020年公演は突如すべてキャンセルとなった。
今年2021年のアニーの出演者は去年と同じメンバーの念願の一年越しの舞台が・・・。
僕はアニー出演者には知り合いや家族の生徒さんがいた。努力に努力を重ねてオーディションを勝ち抜いて出演の座を掴み取った子どもたちはみんなで胸を"ぐー"でトントンと叩いていたそうだ。
なぜか?
「胸をトントンと叩くと涙が止まるよ」と子ども達がみんなで共有して支えあっているからだそうだ。
"辛い時は涙を流してもいいんだよ"現場で子どもたちをそう励ます大人たちが泣いていた。
二件目
ミュージカル「冒険者たち」。
この作品は初演の頃から僕も関わらせてもらっていて、個人的に思い入れが強い。
劇団四季時代に大変世話になった先輩の山崎義也さんがゼロからつくりあげてきた子供達が目指す憧れのミュージカルということに10年かけてブランドも定着してきた。
2020年は10周年でお祝いも兼ねての上演だったが、"流行やまい"の影響でキャンセル。
そして2021年8月。苦難を乗りこえ再演が決まって、オーディションも行われ、厳しいリハーサルのなか、つい先日、初日直前に公演中止が決定。
ちなみに僕の奥さんの生徒さんが出演が決まっていて、本格的なミュージカルのデビューだったのだが残念ながらその努力と夢は打ち砕かれた。
アニーの時は東京マラソンが屋外という事で強行開催された。沿道に集まった観客を見て
東宝ミュージカルの初舞台が決まっていたある子供の親は、沿道で声を出して応援する観客に涙をしたそう。
「なぜスポーツはOKで演劇はダメなのか」
今はオリンピックの真っ最中。努力と舞台の夢が打ち砕かれた演劇を目指す子どもたちはオリンピックをどうみているのだろう???
僕はこれまで、スポーツはOKのうらで芸術は苦しい思いをしている場面をこれまで多々見てきました。
お店の営業自粛で政府はお店に対して支援金を出しますがお店で歌うことができなくなったアーティストにはもちろん支援金なんてものはない。
メディアではなかなか流されないこの芸術界の現実。少しでも知ってもらいたくて、投稿をさせてもらった。
LIFE is CONTENTS
子どもたちは、このくやしさを、今後たくましく生きていく経験にして欲しい。
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