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アガベのメリクロンについて

最近、チタノタ(現オテロイ)のメリクロン海王を購入した。
理由は、海王がほしかったからではなく、他の株よりも特徴が出ているメリクロンを育ててみたくなったから。

とある園芸店へオテロイ実生を探しに行った際に、海王のメリクロンが5株ほど陳列されてた。
その中で最も有望な株を購入した。

購入した海王



メリクロンは特徴が現れるのが遅いといった投稿が散見される。
確かに、購入した株以外は全て鋸歯が弱かった。
正直その4株しかなければ購入していなかったと思う。

しかし、その中で一際目立つ鋸歯をしている株を見つけてしまった。


海王として購入したけど、鋸歯がゴツいので狼人だったら面白いなと思っている。



メリクロンは弱い?

この話題については知っている方も多いと思うが、順化が済んでいるか否かがポイント。
順化というのは、平たくいえば新しい環境に順応させること。

そもそもメリクロン株は無菌状態で増やし管理されている。
いわゆる温室育ちだ。
そんな株がいきなり菌だらけの世界に放り出されたら耐えられない。
そこで必要なのが順化というわけだ。
3体の中からヒトカゲを選び、野生のポッポやコラッタと戦わせて少しずつ鍛える。
そして順化が終わるとポケモントレーナーにも勝てる状態になる。

つまり、SNSで散見される「メリクロンが溶けた」というのは順化を終えていない株がほとんど。
孵化したてでギャラドスとバトルしたら負けるに決まっている。

順化済みの株はちゃんとした環境で育てていれば問題なく育つので、メリクロンだから溶けやすいというわけではないことをお伝えしたい。



メリクロン販売の問題点

メリクロン株が多く出回ったことにより、アガベという趣味のハードルが下がったのは非常に嬉しい。
しかし、初見殺しの罠が1つある。
それは、順化済みでない株を平気で販売している業者が多いということ。
万が一、株が溶けてしまった際に補償してくれるのであればいいが、問題なのは販売した後は知らん顔する業者。
伝説のポケモンだから無双できるよ!と言われて購入したらレベル1だったのでは意味がない。


肝心の見分け方はとても簡単で、葉の硬さを見る。
順化済みメリクロン株の葉は通常のアガベと同じ硬さをしている。
逆に順化が済んでいない株はみずみずしくふにゃふにゃしているので、簡単に見分けがつく。

ただ必ずしも大丈夫ということはないので、なるべく葉の枚数が多い株を選ぶとよい。



普及種はメリクロンだらけ

そもそもメリクロン(組織培養)というのは新しい技術ではなく、昔から普通に使われている技術らしい。
アガベでいうと姫厳龍やブラックアンドブルー、レッドキャットウィーズルやパリーなどの普及種のほとんどがメリクロンとのこと。
たしかに胴切りで増やしていたらここまで普及しない。

これはメリクロン株が貧弱ではない証拠でもある。
メリクロンに対して不安だった人たちは、自分含め安心して購入できるのではないかと思う。

とはいえ、つい最近まで貧弱だったことに変わりはないので、購入直後は植え替えずに家の環境に慣らすのが安全なのかなーと考えています。

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