いる いない のあいだ
サンタクロースを妖怪だと思ってる節がある。だって、トナカイのソリを駆って一夜で世界を巡るとか、でかい図体なのに家の煙突から入ってくるとか妖力としか思えない。
モデルになった聖ニコラウスには申し訳ないけど、私のなかでは天狗・鬼・サンタの並びでしっくりきている。妖怪と思った方が、俄然「いる」気がしくるのはなぜだろう。
北欧ではキリスト教が伝わる前から「ユール」(冬至祭)という太陽の復活を讃える祭りがあって、今もクリスマスをこの名で呼ぶ地域もあるそうだ。火を焚いて生者と亡者が一