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文化的栄養と自然的栄養

いすみ古材研究所による  国吉藝文祭

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 僕は東京(圏)に住んでいる。休みになると展覧会やギャラリー、映画館に足を運ぶ。コンサートやライブハウスにいく友人もいる。みんなそうやって文化的な何かを充電して、また月曜日から頑張るのだ。
 田舎に通っていても、そういうものにはほとんど出くわさない。田舎には、都会にはない自然の良さがたくさんあるからいいじゃないかと言われるかもしれないがそんなことはない。健康には、タンパク質もビタミンもミネラルも、いろんな栄養をバランスよく採るのがいいと言われるけれど、それと変わりない。自然の良さも人為的な文化の良さもどちらもバランスよく採るのが日々の暮らしには必要なのだ。

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 そんな思いから国吉藝文祭は2021年10月にスタートしました。国吉は千葉県いすみ市内の小さな町で、いすみ古材研究所の拠点(元剣道場)がそこにあります。地元の方が続けてきた古本市に古材研究所が加わり、名称も一新、地域の新たな催しとして生まれ変わりました。元剣道場を核として国吉商店街内の店舗も使いながら、古本販売や作品展示、ショップやワークショップなど、田舎では欠乏しがちな文化的栄養を、地域の人たちに少しでも摂取してもらえる場になることを目指しています。

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 また、東京に住んでいれば逆に、自然的栄養が足りなくなりがちです。そんな人たちにも、東京から1時間半の近場の田舎、いすみに足を延ばすきっかけになればと思っています。とはいえ、始まったばかりのイベント、せっかくの休日を1日満足してもらえる規模ではありません。ぜひ、他の目的地と合わせて1日の予定を組んでください。人気のローカル鉄道いすみ鉄道、ブラウンズフィールド、太東崎の断層群、大多喜の城下町~養老渓谷、市原湖畔美術館~museum as it is、mitosaya薬草園蒸留所(オープンデーが限られます)など、いすみや上総エリアには楽しんでもらえるところがいくつもあります。そうやって、ここを起点に、いすみ、ひいては房総半島のいろいろなところに立ち寄り、地域全体の良さを知ってもらうのもこのイベントの狙いです。何度か通ううち、“馴染みの田舎”になるのが理想です。あくせく働いていると、遠足の予定もぎっちり詰めがちです。いつもよりずっとルーズに組んでもらって、時間に縛られずのんびり回って下さい。そうやって、気が緩まる一日になったら、僕たちにとっては大成功です。ぜひ、会場でお会いしましょう。

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※ 国吉藝文祭① 2021年10月30日(土)
※ 国吉藝文祭② 2021年12月11日(土)
※ 国吉藝文祭③ 2022年  6月25日(土) 
※ 国吉藝文祭④ 2022年11月26日(土)
※ このイベントは数カ月毎に開催予定です。
※ 写真は初回の様子です。



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