見出し画像

自給自足カレッジ第6講③〜植物の病虫害と生物多様性の関係ーサステナブルな自然の森に病虫害が広がらないのは❓〜自給自足カレッジ112

昨日は、受講生の畑で虫に裸にされたキャベツについて書きました。

なぜこのキャベツは虫に丸裸にされててしまったのか❓

虫に裸にされたキャベツ



そこに虫が居たら、この虫が食べたから。

自然農法の考え方からすると、そこは少し観点が異なります。

自給自足カレッジの講師の村上眞平さんは、個体と環境の問題、だと説きます。

菌ちゃん農法の吉田俊道さんは、元気な野菜に虫は付かない、と言います。

虫の問題なのか❓キャベツの問題なのか❓

吉田俊道さんは、弱っている野菜は虫に食べられる。
元気な野菜は、虫は食べない。

逆に、人間が美味しいと思うのは元気な野菜で、虫が食べたいものは弱った野菜=人が食べてはいけない野菜だという話をされています。

菌ちゃんと吉田俊道さん

眞平さんは、この裸のキャベツを見て、「これは青虫にやられたのではなくて、ヨトウ虫にやられたのだろう。土が窒素過多になっているとこういう事がよく起きる。」と写真を見て解説しています。

前にもブログで書きましたが、窒素過多の土で育った野菜は、かなり人間にとっては危険な食べ物です。

化学肥料をやりすぎた土で植物が育つと、その植物は葉や茎に硝酸態窒素を溜め込みます。それを人間が食べるとどうなるのか❓以下ネットからの引用です。

「消化器官に吸収されたものが微生物により還元が行われ亜硝酸態窒素となります。これが消化器官内でたんぱく質中のアミンやアミドなどと反応して、発がん性が示唆されるニトロソアミンの生成に関与するおそれがあります。また亜硝酸態窒素が血液中のヘモグロビンと反応し、酸素運搬機能のない血色素のメトヘモグロビンを生成させます。通常1~3%程度であるメトヘモグロビン濃度が15~20%となると酸素の供給量が不十分となりチアノーゼ症状(酸素欠乏症)を呈します。さらに40%以上では頭痛・めまい・呼吸困難・意識障害などの症状が出現します。これら症状はメトヘモグロビン血症と呼ばれています。

硝酸態窒素の亜硝酸態窒素への還元は微生物によって行われますが、その繁殖・活動はpH5以下では抑制されます。このため胃液のpH値が2~3である大人では硝酸態窒素の還元がほとんど起こりませんが、胃酸の分泌が少ない乳幼児はpH5~7であるため還元反応が進みやすくなります。また乳児は酸素運搬機能のない血色素のメトヘモグロビンをヘモグロビンへ還元する還元酵素の活性が大人より低いためメトロヘモグロビン血症に罹患しやすいとされています。」

しかし、この硝酸態窒素をたくさん蓄えたキャベツは、ヨトウ虫は大好物で、こういうものに群がってくるようです。

よとう虫

自然栽培の野菜の伝道師であるナチュラルハーモニーの河名秀朗さんは、スーパーに売っているほうれん草は一切食べない方が良いとまで言っています。

虫が食べる野菜は人は食べない方が良い❓

これは少し私が極端に考えた捉え方ですが、自然界では、こういう形で虫と人間はテリトリーを上手く分けながら共存してきたようにも感じています。

自給自足カレッジ講師の村上眞平さんは、なぜ現代農業が病害虫を引き寄せるかという問題について、明確に生物多様性を無視した結果だと言います。

生物多様性が担保されていれば、キャベツにヨトウ虫が来ても、キャベツが全滅する前に天敵の蜘蛛やカエル、鳥等が勝手にやってきて畑全体に広がる事はない。

キャベツも、一番外側の葉を虫が好きな状態にして、そこを虫に食べさせる事で、大事なそれ以外の真ん中の球体の部分を自ら守っているという話を、前述の吉田俊道さんは言っています。

本当にヨトウ虫は、悪者なのか❓

こういう話が自給自足カレッジのコミュニティでは展開されています。

自給自足カレッジコミュニティのBBQ

自給自足カレッジの魅力は、講義や実習の内容にもありますが、受講生やスタッフ、講師からなるコミュニティの魅力に惹かれて受講する人も多いです。

是非一度、無料体験会にお越しください。

7月以降でも、第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

次回以降では、

7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)
8月・・・ 5日(土)・6日(日)・19日(土)・20日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく穏やかになるので見てみてください。

YouTube動画(3分)

https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?