日曜議会一般質問(学校給食無償化について)

23日の日曜議会での一般質問が、議会WEBサイトで録画配信が始まりました。

開成町議会WEBサイト一般質問録画配信(武井正広)
https://www.kensakusystem.jp/kaisei-vod/video/R06/R060623-7.html

時間は、30分です。
お時間ある時にぜひご覧いただけると、学校給食無償化の現状や町の考えを確認できます。

下記は、長い投稿になっていますが、この30分で行った私の質問をそのまま記載しました。学校給食無償化について関心を持っていただければ幸いです。

今回の最終的な町側の答弁は、残念ながら『現時点では学校給食無償化は、疑問だ(考えていない)』という答えでしたが、今後も無償化に向け取組んでいきます。


町(町長)の答弁は、録画配信をご覧ください。


質問テーマ
『本町の学校給食の無償化についての考えを問う』

現在、学校給食の無償化を進める自治体が全国的に増加している。東京23 区のような児童・生徒数の多い自治体でも実施されており、近隣自治体においても無償化するところが増えている。県西地域2市8町では無償化や一部補助を実施、または、今後無償化を進める予定の自治体は2市5町に上っている。私は過去2度、本会議にて学校給食無償化について質問したが、当時は、「学校給食法では食材費は保護者の負担」や「子育て支援策は全体のバランスをみて実施している」といった答弁もあり本町では無償化は実施していない。しかし、現在の状況は変化している。国会答弁においても、学校給食の無償化は地域の実情に応じて実施している自治体もあり、学校給食法の趣旨を踏まえ、設置者である各自治体が判断すべき課題であると首相は述べている。子どもを育てることは、未来の日本を支える人材を育てることであり、社会全体で支える必要がある。国民負担率の増加や子育て世代の可処分所得の減少の中で、無償化の実施は最も平等な子育て支援と考える。子育て世代が多い本町にとって無償化は必要な施策ではないか。町として、学校給食の無償化についてどのように考えているのか。

(町答弁)

①今の答弁の中に、『自分のこどもが口にする“食事”は保護者が責任をもって提供する、賄うという意識と行動が大事。』このような言葉がありました。
これは、親だったら誰だって当たり前に思っていることですよ!自分の可愛い子どもですから!当然のことです。
しかし、このベースを踏まえた上で、今の日本の置かれている現状の中で学校給食無償化が広がってきているんですよ!これを踏まえた上でこれから質問していきます。

一律無償化する考えはない?
本当にそれで良いのでしょうか?

私は、前から疑問だったんですね。
小学校、中学校、義務教育ですよね。義務教育は無償なのになぜ?給食費?素朴な疑問からですよ。学校給食法に書かれているから、ただそれだけなんですね。ただそれだけと言っても法律ですから。そこから色々調べながら、5年前から訴えているわけです。

そして、現在、この国の少子化の現状、各種税金、社会保険料等の増加により、国民負担率は5割近くに(30年前は34.9%今は46.8%で10%以上上昇しているわけです。)。
例えば、700万円の世帯年収があるとすれば、この30年で70万円も国に持ってかれ自由に使えるお金は減少したわけです。
この様な現状において人口がまだまだ増加し、子育て世代も増えているこの開成町において、今まで以上に、子ども達へ、子育て世帯に対して、平等な子育て支援は、学校給食無償化ではないのかとずっと考えていました。そしてこのような施策を行っていくことで更なる転入者も増やしながらも自然増も目指していくこれが開成町だとの思いで質問を重ねてきました。
5年前に最初に質問した時には、全国で実施しているのは、76自治体でした。
2年前に質問した時には、全国で451自治体になりました。
そして、現状昨年9月に文部科学省の調査によれば全国1794自治体で、
 小学校、中学校の完全無償化が、547自治体(30.5%)
 小学校、中学校の一部無償化が、145自治体(8.1%)
 他にも多子世帯、小学校のみ、中学校のみなどを加えると722自治体(40.2%)
10倍になったんですよ。
この調査では、実施している自治体に理由も聞いています。
 保護者の経済的負担の軽減
 子育て支援
 少子化対策
 定住・転入の促進
この全国で進んできている現状について町長どうお考えですか?

(町答弁)



②それでは、続きまして近隣の状況についてです。
私が、5年前質問した時には、近隣ゼロだったんでよ。
ですけど、周りがこうだからやるべきだっていているわけではないですよ。
ゼロの時に言っていたんだから。

県西地域、近隣の2市8町の状況はといいますと、(武井調べ)
小中学校無償化している自治体が4
小中学校一部無償化している自治体が2
小学校で一部無償化している自治体が2。ここは中学校が給食でないので最初の質問内容では外しました。
これから段階的に無償化を進める自治体が1
ということは、何かしらの対応をしている自治体が、2市8町のうち9です。10自治体の内9です。

残りの1が、開成町です。全く考えていない、尚且つ値上げをしました。

この状況については、町長どうお考えでしょうか?

(町答弁)



③学校給食無償化のメリットについて話します。
ここ最近全国で進んできた子育て支援策と言われる代表的なものは、子ども医療費無償化ですね。しかしこれは、どちらかというとセーフティーネットのような意味合いが強いと思っているんですね。
それに比べて学校給食無償化は、本当の意味での平等な子育て支援と思うんですね。

まずは保護者の負担軽減です。
(ある地方の知事も給食無償化を進めるにあたって 子育て世代を応援するのに一番いい方法だと思っている。と発言しています。

小学校毎月4,800円、(年間57,600円)
中学校は毎月5,300円、(年間63600円)
小学校、中学校9年で考えれば、536,400円
子ども2人いれば、1,072,800円。3人であれば1,609,200円ですよ!
子育て本当にお金かかかるじゃないですか。
だからこそこの施策は、平等でしょ。子ども一人ひとりに対して等しく支援していけるんですよ。

もう一つ大きなメリットは、行政コストがかからないのですよ。
今まで徴収していたものやめるだけです。教育委員会内でも行政事務が減るわけですよ。
現在庁舎内でも職員数は少なめで皆さん忙しい、そんな中でコストがかからず、増して行政事務も減るんですよ。
そして、栄養士の先生方もいつも苦労されているんではないですか、物価高の中で、そしてこの気候変動の激しい中で食材の納入状況も。いつもやりくり大変でしょう。それも無償化すれば解決しますね。
これに関してはどのように町長お考えでしょうか。

(町答弁)


④学校給食無償化のもう一つの大きな意味は
高齢世代から若者世代への歳出の使途を変えていくことです。
今の日本の現状を見れば、全国で行われている首長選挙でも高齢者の補助増やしますとは言わないでしょう。
今は、子育て支援です。
誰もがわかっているのです。この国の最大の問題は、少子高齢化 人口減少ってことを。
だからどこにお金をかけるべきか、わかっているんですよ。子育て支援、そして世代間格差の解消ではないでしょうか。
国全体の子どもと高齢者の予算配分率、ある資料によれば。現状の比率は子ども1に対して高齢者7の割合です。人口比で調整すれば1:4にまで下がりますが、それでも、子どもにとって大変厳しい国となっています。

そこで公平、平等な 格差の解消が学校給食無償化と考えます。そしてそれにかかる行政事務は減るんですよ、なくなるんですよ。
事務手数料がかかることではないんです!
無償化に必要な財源は自治体予算の1%強(開成町であれば小学校7000万円、中学校3500万円)です。無償化した自治体をみると、財政力のあるなしはあまり関係ありません。首長の決断次第です
この歳出使途の世代間格差を解消していくと言うことについては町長どうお考えですか?

(町答弁)


⑤先日の町民集会でも、平等な子育て支援してくれ、所得制限などはなくしてくれなどとの意見もありました。このような意見はあちこちで聞きます。
2000万、3000万稼がれているようなみなさんばかりならいいですけど、そうじゃないでしょう。子育て本当にお金がかかるんですよ。国民負担率も10%増ですよ。
大変なんですよ!

また、私も子育て世代の方々に伺いましたが、無償化望まれていますよ。
、何人もの保護者から“なぜ開成町は給食無償化しないの“?“3人子供いるから大変“ 他の町からも言われます、“子育て力入れている開成町なのになぜ無償化しないの?“

山神町長は、聞きます、やります、やり遂げます!
聞いてますか?????

ここにおられる皆さんは、もしかすると子育ても終わって、自分たちは払ってきたんだから、とかさまざまな理由で無償化?っているかもしれませんが。
では皆さんのお子さん達が、親世代になったことを考えたらいかがでしょうか!イメージしてみてください。

1年半前に行った、開成町給食アンケートの結果については、
物価が高騰しています。給食の内容どうしましょうか?
基本的にはこういうアンケートだったわけですね。
それに対して親は、十分な栄養を摂らせてください、若干の値上げならしょうがないです。こうしか書けないアンケートだったわけですよ。
ですから無償化を求めていないとか言うのはやめてくださいね。

無償化の進め方も色々あります。
もちろん私は、小学校、中学校完全無償化を求めますが、進め方は色々あります。
・半額などの一部無償化から始める
・中学校から先に進める
・多子世帯から進める
なども進め方は、色々です。
山神町長、私の今回の質問に対しては、町内(開成小学校、開成南小学校、文命中学校の)約1700人の児童、生徒、それからその約1700人児童生徒の保護者が、強い強い関心を持っているということをご理解いただいた上であらためて学校給食無償化を進める考えがあるのかお答えください。
(そして山神町長の言葉の先には、この議場にいる、議員、職員、傍聴に来られている皆さん、そしてLIVE配信で見ていただいている皆さん、そして、これからの議会広報誌を見られる方、町民全体が注目しています。)
財源は財政調整基金も約10億あるわけですからそれを活用し、そこからスタートも考えられます。駅前通り線も40億かけるわけです。やりましょうよ町長!
そしてもし、ここまでの議論を踏まえても無償化する考えがないのであれば、あらためて明確な理由をお答えください。


(町答弁)

長い投稿になりましたが、見ていただきありがとうございます🙇‍♂️

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