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遊び つながるまち 田野町

暮らしの中に、自分の「やってみたい」を可能にする遊び場がある。
暮らしの中に、子どもから大人までがつながり、みんなで子育てする場所がある。それを可能にするのが、「TANOプレイパーク」です。
11月12日、なないろ自然楽校は、活動場所としている田野町で、初めて「TANOプレイパーク」を実施しました。子どもたちや地域の人たち合わせて約100名の人たちが遊びに来てくれました。今回のTANOプレイパークは、田野まちづくり協議会等が主催する「おTANOしみマルシェ」の中のブースの一つとして開催されました。

遊びを考えて遊びだす子どもたち

今回、田野町でプレイパークを作って、子どもたちが自由に遊べる場所、地域の人たちがつながる場所を作りたいという私の想いがありました。その背景には、子どもの体験不足や公園の禁止ルールの多さ、地域のつながりの希薄化があります。遊びきれていない子どもたちは、ストレスを感じています。保護者も、公園に行くと、他の保護者を意識して、変な緊張感を漂わせてます。その背景の原因は、「大人同士の不健全な関係」が要因していると考えています。健全な関係性が築けていれば、もし子ども同士でトラブルになっても、様子を見たり、声を掛け合いながら、「お互い様」で、事が済む場合や子ども同士で解決することができます。今は、そうならないように、先に大人が声をかけたり、子ども同士の問題なのに、それが発端で親同士がもめることがあります。

知らない者同士、遊び始めました!!

なぜ、そんなことが起こるのか??
以下の3つの原因が、根底にあると考えます。
「個別化」・「室内化」・「閉鎖化」

モノが豊かになり、「人を頼る」という習慣が少なくなりました。
わざわざ人とつながらなくても、コトを解決することが容易になりました。自然環境に目を向けると、地球沸騰化に伴い、子どもたちの外で遊ぶ機会が少なくなりました。不審者などの防犯の観点からも同じことが言えます。子どもの習い事が多くなったことも要因です。そして、コロナがその拍車をかけました。
参考資料:7月は史上最も暑い月に 国連総長は「沸騰化の時代」と警告 - BBCニュース

子育ては、個別化し、やりにくくなりました。生物学的に、人の子育ては、みんなで子育てするように遺伝子レベルで備わっています。それを考えると、子育てで悩む親が多いのは、納得できます。
不登校の児童・生徒が年々増え続けています。なぜでしょうか?
参考資料:不登校、宮崎県過去最多2399人 いじめ認知8000件超 22年度小中生 - Miyanichi e-press (the-miyanichi.co.jp)

私たち大人は、子どもたちを守ろう守ろうとして、守りすぎてはいないでしょうか?
私は、以上の想いや背景から、以下の3つが大切ではないかと考えました。
「多様化」・「解放化」・「スキ間化」
これを、表現できるのが、プレイパークではないかと考え着きました。

子どもが主体の遊びは、人それぞれ、やり方も、発展の行く末も違います。子ども同士が交われば、化学反応も起こり、大人が予想できない行く末にたどり着いてしまいます。個別化「も」大事ですが、ごちゃまぜ「も」大事です。

一昔前は、野山を駆け回っていた野性味溢れる子どもたちが沢山いました。その子たちを、学校に集め、椅子に座らせて勉強させたことには、ある種意味があったと言います。しかし、今はその逆で、どんどん外に出ていく必要があります。大人でも長時間座らされたら、気が狂いそうです。室内「も」いいですが、屋外「も」いいです。

田野名物「大根やぐら」の下で、自由に遊ぶ

最近、皆さんはボ~っとしたことはあったでしょうか?皆さんの生活の中に、「スキ間」はありますか?公園に行けば、禁止事項が多く、逆にどうやって遊べばいいか困ります(笑)。公園は、地域のスキ間ではないでしょうか?そこがスキ間だから、新しい時間や空間、仲間ができるのではないでしょうか?
空いたところを埋めるの「も」気持ちがいいですが、スキ間を空けるの「も」スッキリすると思います。

田野町には「ななっちゃ」という余暇文化が。
ちゃぶ台のようなプレイパーク、いいですね!

これから、活動する田野町で、「TANOプレイパーク」をみんなで創っていきます。プレイパークに来ることで、自分の中にある少し偏ったチャンネルを、自分なりの本質になるチャンネルに合わせることができる場所になれればと思います。(自称:「も」のチャンネル)

「遊び つながるまち 田野町」を目指します。遊びを田野町の文化にしていきます。

おせっかいおじさん・プーさん

参考資料:siryou2.pdf (cas.go.jp)


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