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社会貢献とビジネスを両立させたい人が、忘れてはいけない1つのこと。

ビジネスの本質は社会貢献ですから、社会貢献とビジネスは両立します。

【1】社会貢献をしても、ビジネスが継続・発展するとは限らない

しかし社会貢献をすれば、ビジネスが継続・発展するわけでもありません。たとえば、生活保護受給のサポートをすることはすばらしい社会貢献ですが、それをビジネスにするのはとても困難です。基本的に本人から収益を上げることができないため、広告などで収入を稼がざるを得ません。ただ、それは社会的には「貧困ビジネス」に映るでしょう。社会的に価値あることをすることだけでは、ビジネス継続・発展は難しいのです。

【2】「ゲーム感覚」を忘れてはいけない。

社会貢献をビジネスとして継続・発展するのに必要なものが「ゲーム感覚」です。ビジネスをゲームとして捉えて、そのゲームを攻略するという意識です。ビジネスが上手な人には、ビジネスをゲームとして捉える人が多いです。

なお、私は家庭教師や塾講師もしていますが、勉強が得意な生徒も、勉強をゲームだと捉えていることが多いです。ある旧帝大出身の方は勉強が好きかどうかを尋ねられたときに、その理由として「点数を取ることが楽しかった」と話していました。

【3】ビジネスにはゲームの側面もある

ビジネスをゲームとして捉えることに、抵抗感がある人もいるでしょう。安心してください。私もその一人です。

ただ、ゲーム感覚を忘れてしまうのは、よくありません。

ゲーム感覚を持つから、自分のビジネスをより継続・発展しやすいものにできるからです。

【4】ゲームがうまくなりたいとき、私たちは何をしているか

私はマインクラフトというゲームが好きです。息子と一緒によくプレイしています。

このゲームで何かやりたいことがあるとき、私はすぐにインターネットで検索をします。最初の方はゲームのルールについて調べましたし、ベッドを作るための方法についてを調べました。Youtubeで動画を検索したり、または上手なプレイを観たりもしています。これは現代のゲームをしている人なら、至極当然の行動のはずです。

しかし、自分のビジネスをより収益率の高いものにするために、そのような時間を取っているかと言われれば、そうは言えません。例えばnote記事を売るためにするべきことを、私は検索していません。当然、YouTubeで検索を掛けたりもしていませんし、素晴らしいnote記事を書く人のnoteを習慣的に読んだりもしていません。私がビジネスに情熱を注いでいないことも原因かもしれませんが、一番の理由は「真面目に取り組みすぎていること」だと思います。

不思議なことに私たちは、それが遊びであるからこそ、自分の楽しみのために、そのゲームの知識・技術を向上させようとするのです。

【5】背徳感がなくなったら、終わり

ビジネスをする上で絶対に必要なものは「背徳感」です。「集客のために、これをしてもよいのか」「こんなに楽なことで、お金をいただいてもよいのか」「こんなに楽しいことで、お金をいただいてもよいのか」という背徳感、申し訳なく思う気持ちこそが、社会貢献型ビジネスにおいては欠けてはならないものです。これはビジネス倫理とも言えますが、簡単に言えば、自分が悪に染まっているかもしれないという気持ちです。

この気持ちがなくなってしまうと、いずれにしてもよいことがありません。背徳感をまったく抱えることなく完全に清廉潔白であるということは、ビジネスを継続・発展させる意志がないということと同義です。それはボランティアですればよいことだからです。もしくは、自分が提供する商品・サービスは絶対善であると、自分で自分をだましているのでしょう。一方で、ビジネス倫理を無視して詐欺行為を働きながら背徳感を持たないのも、単なる社会的害悪でしかありません。

背徳感を抱えながら、ビジネスの継続・発展のために必要なことを、社会的に許容される範囲で合理的に行っていく必要があります。集客のために顧客の注意を引くような広告をすることも必要でしょうし、契約締結のためにセールスをすることも必要でしょう。ビジネスを安定させるために、高い利益率を設定することも必要でしょうし、継続課金システムを取り入れることも必要かもしれません。自分の利益のために、他人を動かそうとすること、「それが顧客のためになる」と自己説得すること、どれに対しても背徳感を持っていなければなりません。

ですから、ビジネスをゲームと捉えることに対しても、背徳感を持つのが当然であり、むしろ持っていなければなりません。

【6】背徳感を持ちながら、ビジネスをゲームとして捉える

社会貢献ビジネスとしたいのであれば、背徳感を持ちながら、ビジネスをゲームとして捉えて、ゲームの攻略方法を探していく必要があります。ゲームは楽しむことが大切であり、楽しむためには攻略法が分かっていることも重要です。どれだけ努力しても攻略できないシューティングゲームを楽しめる人は、ほとんどゼロでしょう。ステージをクリアできるから、クエストをクリアできるから、ゲームは楽しいのです。ビジネスでは、収益を得ることがこれに当たります。

ゲームを攻略するために、さまざまな知識が必要となるはずです。少なくともダイレクト・レスポンス・マーケティングの知識は必須となります。ゲームの上手なプレイヤーを見つけて、その人の技を参考にすることも必要かもしれません。プロゲーマーのような人が書いた本を読み、実際に試してみることも必要かもしれません。私たちが普段、ゲーム内で達成したいことがあるときにすることを、ビジネスというゲームでもしていくのです。

社会に価値を継続的に提供していきたいなら、ビジネスにおける「ゲーム感覚」は忘れてはいけません。ゲーム感覚をなくしてビジネスが継続できなくなるほうが、顧客や社会にとっては損失なのです。

罪悪感や背徳感を持ちながら、ビジネスというゲームを続けましょう。私も頑張っていきますから。


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