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noteで記事を読んでもらう、ちょっとしたコツ(穴ではなくまずドリルを見せよう)

noteは、まだまだ検索が弱いです。検索ワードで検索しても、そのワードとまったく関係ない記事が出てきたりしますね。ですから、記事を読んでもらうには、かなりの工夫が必要となります。もちろん、知名度があったり、TwitterやFacebookのフォロアーが多ければ、読んでもらえるのかもしれません。でも、そうでもない限りは、読んでもらうこと自体が難しいでしょう。

では、読んでもらうためには、どうすればよいのでしょうか。

【1】対象読者の関心はどこにあるか

読者に読んでもらうための、最初のコツは当然、ハッシュタグです。ですが、それ以上に大切なことは、対象読者の関心に合わせること。

たとえば、タイトルが「友達と、おいしいご飯を食べた」だと、おそらく読む人はほとんどいないでしょう。

でもこれを「安いご飯でも、おいしく食べるには」にすれば、それだけで読む人は(ほんの少し)増えるはずです。「友達と一緒に食べれば、安いものでもおいしくなる」というような結論をつければ、読者としてもある程度は納得できるでしょう。

対象読者の関心が、どこにあるかを考えることが大切です。

【2】読者は、効用を求めていない

マーケティングの世界で権威が言ったされる言葉に、「ドリルを買いに来た人が欲しいのはドリルではなく穴である」というものがあります。これは、顧客が求めているのは製品ではなくて、効用(ベネフィット)であるという意味だと言われます。

でも、この言葉に基づいて考えると、どうしてもズレが出てきます。「顧客がほしいのは穴なのだから、もっと簡単に穴をあける方法を考えよう」という考えになりがちなんですね。顧客に対して「ドリルより、もっと簡単に穴をあけるよい製品が出ました!」と広告をしてしまいます。でも、顧客はそんなことに関心はありません。顧客はすでにドリルに関心があるのですから、まずはドリルをお見せするべきです。その上で、ドリルよりもっとよい製品があると伝えましょう。

これと同じズレが、noteの記事でも起きます。自分だけが提供できる価値を、いきなり紹介したくなるのですね。自分が発見したことを、ぶつけたくなるんです。でも、対象読者の関心がなければ、その価値も分かりません。どれだけ画期的な発明も、人々の関心に当てはまらなければ、価値も伝わりません。

私達が常に意識しておくべきことは、対象読者が何に関心を持っているかです。では、どうやったら、読者の関心に沿えるのでしょうか。

【3】読者の関心は、経験から生まれる

ドリルマニアは別として、普通の人がドリルに関心を持つのは、どんな状況でしょうか。それはもちろん、穴が必要となった状況です。かつ、その穴はドリルでないと開けられないような穴のはずです。そのような穴が必要となる状況となったからこそ、ドリルに関心を持ちます。つまり、経験から関心が生まれます。

逆から言えば、経験を想定することで関心も想定できるということです。対象読者がどのような経験をしているかを想定することで、対象読者がどのようなことに関心を持っているかも想定できる、ということです。

この契機⇒関心⇒価値の一連の流れは、西條剛央先生の本に詳しく書かれているので、興味があればぜひご覧ください。

『チームの力: 構造構成主義による”新”組織論 (ちくま新書)』 組織論についての話ですが、「価値の原理」について説明する章があり、詳しい説明があります。

【4】対象読者が必要となる理由

そうなると、なぜ私が、対象読者、対象読者と書いていたかが、お分かりいただけるでしょう。対象読者が決まらないと経験が想定できないからです。経験が想定できなければ、関心を想定するのも難しくなります。あなたが、多くの人に読んでほしいなら、一般的な人の経験を想定する必要があります。ある特殊な人に読んでほしいなら、特殊な人の経験を想定する必要があります。そして、その経験から想定される関心に沿うようにする必要があるんです。対象読者が想定されていなければ、この関心に沿うこと自体が難しくなります。

読者に読んでほしいときは、まず対象読者を想定しましょう。そして、その人々の経験を想定し、そこからどんなことに関心を持つかを推定しましょう。パワハラ被害に遭っている人は、パワハラ問題の解決方法に関心を持ちます。ビジネスをしていて集客がうまく行っていない人は、集客に関心を持ちます。人はそれぞれの経験に基づき、関心を持っているんです。対象読者の経験を想定し、そこから生じる関心を想定しましょう。

経験とそこから生じる関心を意識して書いた記事は、きっといままで以上に反応があります。それはあなたの記事が、対象読者の関心に響いたからです。つまり、あなたが届けたいメッセージが相手に届いた証拠です。

【5】届いたら、次に穴を売る。

対象読者の経験を想定し、そこから生まれる関心を満たすように、まずは記事を書きます。まず、読者にとって価値がある記事を書くのです。パワハラ被害で困っている人に向けて文章を書くなら、まずは解決方法を書きましょう。集客方法を求めている人に対しては、集客方法を伝えましょう。

その次に「穴を売る」ことを始めます。あなたが、顧客にとってより価値があると思う内容を記事にするんですね。ドリルはお見せしているので、次にドリルよりよいものをお見せするんです。たとえば、パワハラ被害に困っている人に解決方法を伝えたあとに、転職をしたほうがよいと伝えるのです。そして、集客方法を求めている人に対して、既存顧客へのアプローチを勧めます。

文章を作る場合も同じです。想定読者にとって関心があることをまず文章にする。その上で、関心を満たす情報を追記していきます。こうすることで、顧客にとって「予想外」が起きて感情が揺さぶられるようになるんです。

感情は「予想外」のときに生じます。私はFork(ICE BAHN )さんのラップが好きなのですが、いつも予想を1つ超えてくるので「かっこいい!」となるんです。

1 読者対象の経験を推定する。
2 経験から生まれる関心を推定する。
3 関心を満たす文章を作る。(読者に満足感を持ってもらう)
4 関心をいっそう満たす文章を追記する。(読者の感情を揺さぶる)

まずは満足感を与えること、次に感動を与えること、と考えるとよいかもしれませんね。

この記事を参考にして、あなたが書いた素晴らしい記事や音楽、絵などが、多くの人に伝わってもらえたらと思っています。

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