台湾から学ぶこと

本日はモリゼミのオープンレクチャー。お題は台湾でした。

非常に近い国(実際は国ではなく地域の名称)だけれど、まだ行ったことは無い。台湾の方とはそこそこ話したことがあるけれど、みんなフレンドリーで日本のことをとても好きでいてくれるんだなと個人的には感じることが多い。

行政のハード&ソフトに関する施策をレクチャーいただきながら感じたのは、それらの事業を行政側が主体者として諸々をお膳立てしすぎず、市民の主体性が生きる余地をしっかり残しているところ。

Open GreenやURS(Urban Regeneration Station 都市再生前進基地)(※参考)など、ハードとソフトの両面の施策で、行政はあくまでも市民が街の主体であり、フォローする立場となれているのだろう。

日本も人口減少社会でこれから地方分権の時代である中で、地方自治体の職員数も右肩下がりに減っていく。そのような時代において行政は企業や市民の力をうまく活用していかないと生き残ってはいけない。市民がいかに主体的に動ける仕組みを作れるのか?それがキーであるような気がした。

森先生からレクチャーがあった、各行政単位にいる自治体の長(首長)を選挙で選ぶ話も興味深かった。どういう人を選ぶとうまく自分たちが行政とつながれるかを考えて選挙に参画する。日本では、国政選挙レベルがいわゆる『選挙』であるような感覚だが、小さい生活に身近な単位の『選挙』がしっかり機能している。「コミュニティマネジャー」を自分たちで選ぶ感覚であるというのがうらやましい。政治がちゃんと暮らしと繋がっていることで、自分たちの投票行動の自己有用感をしっかり感じることができるのだとしたらこれほど素晴らしいことはない。

しかも台湾は選挙にわざわざ帰省してまでも投票権を行使しようという方が結構いるそうだ。選挙運動を盛り上げる取り組みも市民が同時多発で様々に試行錯誤している。そのような取り組みを応援する行政や大学機関の支援もある。公職選挙法にいかに抵触しないようになあなあでいればいい日本とは大きな差があるように思う。

このような社会を築けている台湾を心底うらやましいと思った。今度台湾の方に会ったら、なんでこのような社会にできたのか聞いてみたい。






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