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やりたいことなんて特にない

バスケットボールに関わっていると
「すごいですね!憧れます!」
「バスケを仕事にするために何かしてきたことはありますか?」

なんて言われることがあります。

正直やりたいことなんて特にない。笑

そんな話を最近よくすることがあります。

バスケの仕事をしたい!

なんて思ったことは人生でほとんどない。笑
コーチをしていた時は、「コーチを本業に……」と思ったことはあったけど、
さまざまなところに練習見学や勉強に行かせてもらった結果

「自分には無理だな」と思ったのが正直なところ。

じゃあ、なんでバスケットボール雑誌の編集長になったのか。

改めて考えてみると、
「続けてきたから」
それに尽きると思いました。

別に自分にこれといった強みがあると思いません。
現場を知らないある大学生が僕について
「あの人終わってる、成長のかけらもねー。学び方知らねーのか」
なんて言われたことは1度や2度ではありません。

まあ、それは……おうって感じでしたが笑
でも、続けてきた。
結局は辞めずに続けてきた。
それに尽きると思います。

そして、最近思うのは、現場に行き続けてたことも大きな要素だと思います。
あの有名映画ではないですが、
やっぱり事件は現場で起きています。(事件は起きないが)

通い続けることで、顔を覚えてもらえるし、信頼を勝ち取るチャンスが増える。
何よりそこで何が起きているのかを知ることができます。
現場に通うことはあんまり重要視されない時代かもしれませんが、僕はやっぱり大事だと感じています。

現状のバスケ界でメディアに何が求められているのか……
大きく分けて2つに分かれると思います。

いいアウトプットをしてほしい

これはいい記事であったり、良質なインタビューであったり、濃厚なものをアウトプットしてほしいという部分。
今はクラブによってすごくかっこよく裏側を出しているところもあるし、ファンもより掘り下げたものを欲している人たちがいるから、メディアでないと引き出せないものを欲している。

もう1つは

少しでもいいからアウトプットをしてほしい

これはまだ成長過程のクラブだったり、それを応援するファン。少しでもいいからクラブについてアウトプットしてほしいというのが事実としてあるとかんじています。

メディアによってもどっちで発信するのか、どっちも必要なのかなどあると思います。そしてそのバランスは非常に難しく、そこにさけるリソースも限られている。
(僕の場合は、自分1人、お金も時間も限られる。なんなら休みに自費でいってることなんてざら)

クラブによりけりでもあり、時と場合でも違ったりするのが、バスケ業界の現状かなと思います。

自分も最初は試合観戦をして、映像で見てブログなどを書いていましたが、現場にいって初めてわかることが本当に多くあります。
これはバスケと全く同じで、そこから見ていたら
「もっとこういうバスケをすればいいじゃん」
って思われることがあるけど、なぜそうしているのかいう根拠や理由がちゃんとある。

その中でクラブにも選手にもファンにもスポンサーさんにもポジティブなものはなんだろうか。

基本的な僕の軸点は初めて現場にいってからずっとそこだったと思います。
やっぱり現場で得られるものをちゃんと理解して届ける。
シンプルなことです。

外から見て色々判断なり意見を言うことは必要であり、大切なんだけど、現場と乖離があることが多くあります。
もちろん現場も言い訳に使ってはいけないし、言い訳に使っているところは伸びない。
そして実際、そんなことは受け取る側には関係ない。
その中でより良いものを作る努力をしないといけないことも事実です。

僕もこの半年ぐらいネチネチと内部、外部から色々言われて傷ついたことがありましたが、その答えもまずは現場にあるんだな感じています。

結局何が言いたいかというと
やりたいことがあってここにいるわけではない。
正直やりたい人がいるなら譲りたい。笑
じゃあ、なんでそんな僕が今の立ち位置までこれたのかというと

やるべきことをやってきたから
そして
続けてきたから

それは自分でも言い切れます。

別にこれは特別なことではなく、メディアや発信者において最低限の責任だと思います。
(実際、ここでそれ聞く?ってことはよくあるし、僕が「自分なりに……」という言葉を批判的に扱うことがあるけど、それは責任放棄になってしまうという考えがあります。そこにいるなら、そこにいる覚悟と準備はしないといけない)

割とたくさんバスケに関わりたいという連絡をもらいますが、
結局続けられない人や
やりたいことだけやりたくて、やるべきことができなかった人も
見てきました。

もちろん方法論は1つではないけれど、その立ち位置で求められていることがなんなのか。要するにやるべきことがなんなのか。

これをひとつずつこなしていくことで、結果が変わってくると思うし、シンプルに自分が逆の立場だったら、そういう人を信頼すると思います。

最近、少し時間ができたので感じていることや話したことを自分の整理のためにもまとめていきたいと思います。





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