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【雑記】TBS朝の大喜利番組『ラヴィット!』のロケVTR

遂に11月からTVerで見逃し配信が始まった『ラヴィット!』

4月に始まった当初は低視聴率だのなんだので前途多難な船出だったように思うが、お笑い芸人を集めた大喜利番組に振り切ってからはグッと評価を上げてきている。
いや、あくまでお笑い好きが楽しんでいるだけかもしれない。
朝のニュースやワイドショーを求めている層にどう映っているのかは知らないw

この辺りの経緯は私なんかの稚拙な文章よりも、てれびのスキマさんがしっかり書いてくれているのでそちらを参照されたし。

この番組が「大喜利番組」だと世間にも認知させたのが2021/10/20(水)放送の『水曜日のダウンタウン』内で検証された「ラヴィット!の女性ゲストを大喜利芸人軍団が遠隔操作すれば、レギュラーメンバーより笑い取れる説」

僕もこの「ラヴィットは大喜利番組」という評価に全く異論は無いのだが、最近さらに「情報番組の皮を被った大喜利番組、を隠れ蓑にしたロケVTR悪ふざけ番組でもある」という気がしてきた。

5年前の記事だが藤井健太郎がこんなことを言っている。

いま担当している『水曜日のダウンタウン』の他にもう1本という話があり、もう1本……と考えたときに、『水曜日のダウンタウン』はVTR中心の番組なので、それならスタジオをメインにしたものをやろうと。なにか自分の中に面白い考えがあったときに、これはこっち、これはあっちと分けれるほうがいいなと思って。スタジオメインだったら『タレント名鑑』でいいんじゃないか、というのが発端ですね。

なるほどVTR or スタジオという視点。
ちなみに自分が藤井Pのこの発言を咀嚼できたのは数年後の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』オークラ回を聴いた時でした。

大喜利番組は当然スタジオがメイン。
MCの麒麟・川島の凄さを中心に語り尽くされているのでここでは割愛します。
(繰り返しますが、ラヴィットは大喜利番組という話に反論したいわけではなく、それは以降でも大前提です。あくまで「大喜利番組であると同時に」という話です)

VTR番組としての『ラヴィット!』はどうなのか?
元々ロケVTRで芸人がボケまくる傾向はあったが、遂にスタッフもふざけ始めやがったな(笑)と感じたのは9月頃。

少しずつ作り手の顔が見え始めてきた。
ここでの「作り手の顔」というのは別に裏方であるスタッフが番組に出演するという意味ではない。
「VTRを作っているスタッフが演者に仕掛けてきている」ようなニュアンスといえば伝わるだろうか?

楽屋オチ・内輪ウケでスタッフが番組に出演というと
・オレたちひょうきん族 e.g.ひょうきん懺悔室
・とんねるずのみなさんのおかげでした e.g.野猿
・めちゃイケ e.g.ガリタ食堂
といった歴史があるが、あくまで中心は演者だった。
むしろスタッフが出てこないバラエティ番組の方が圧倒的多数。
そこに新しい風を吹かせたのが2010年の『クイズ☆タレント名鑑』
(2016年に『クイズ☆スター名鑑』として短命ながら復活)

悪意のある問題に対して有吉をはじめとするパネラー陣がさらに悪ノリするというスタッフ×演者の形が生まれる。
(そのVTR要素を最大化したのが『水曜日のダウンタウン』なんだけど、松本人志のコメント打率がエグいのでスタジオの時間が短くてもちゃんとスタジオパートで笑いが生まれている)
「スタッフがVTRで仕掛けて演者が応える」という構造は同じTBSなら『クイズ!THE違和感』がその遺伝子を引き継いでいる。

打ち切りの噂が流れているけど何とか続いてほしいなー

終わっちゃったけど『シンパイ賞』もそんな番組でしたね。

あの無駄に作り込んだ夕方のニュース風CG映像w

現存する番組で「スタッフがVTRで仕掛けて演者が応える」を最も具現化していると思うのは『相席食堂』

スタッフはVTRにツッコミどころを敢えて作り、千鳥はそれにツッコみつつも(時には文句・説教も挟みながらw)スタッフも予想しなかった笑いどころを拾っていく。
VTRを作ったスタッフとスタジオの千鳥の攻防戦。

今週の『ラヴィット!』でそんな『相席食堂』っぽい瞬間が見れたのが11/4(木)放送回の絶景温泉を紹介するランキング。
昼は南アルプスの山々、夜は綺麗な夜景が見えるという山梨県の温泉をタイムラプス撮影でを紹介するVTR。

ニューヨーク屋敷「あの人ずっとおるぞ?」
ノンスタ石田「おじいちゃんめちゃくちゃ入ってるやん!」www
屋敷「ずっとおる!ずっとおる!あの人ずっとおるぞ!」www
石田「ヤバいて!」
屋敷「衝撃映像でしたよ川島さん!」
石田「VTR止めて!」
川島「大丈夫です。風呂の栓!」www

マジで朝から晩まで温泉に浸かってるおじいちゃんwwwww
この後にジェラードンのボケまくりロケVTRを用意していたスタッフ(このVTRも最高でしたw)とその前に別の笑いどころを拾うスタジオ。
別に戦っているわけではないしどっちが勝った負けたという話ではないけれど見事な攻防だった。

間違いなく2021年のテレビを振り返る際にトピックになるであろう『ラヴィット!』
どこまで登りつめるだろうか?楽しみ。

蛇足。
この記事を書く中で見たWikipediaの『ラヴィット!』

これスタッフの章って誰が書いてるの?細かすぎるんだけどw

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