ネパール④(ワークショップの作り方)
5.まとめ(クロージング)
前回のつづき、ネパールの研修で知ったNGOの紹介。
シャプラニール
バングラデシュ、ネパール、インドで活動している日本のNGOです。
矛盾に満ちた援助の姿
援助によって潤っているのは豊かな人たちであり、国民の大部分を占める貧しい者にとって援助は無縁のものでした。
「バングラデシュの人々にとって本当に役立つ援助とは何か?」ということを真剣に考えました。
バングラデシュの農村に入り、子どもたちにノートと鉛筆を配ることから始まりました。私たちが訪れた村の人たちは、「この村に支援物資が来たのは初めてだ」と喜びました。
シャプラニールの歴史より
ここで質問
この後、文房具をもらった村の人たちはどうなったでしょう?
グループで話し合ってください。
参加者
・文房具の使い方がわからず、結局つかわなかった。
・もらったやつ売った。
翌日、村の市場に寄ると、昨日渡したノートと鉛筆がたくさん売られている。これが最初の失敗でした。子どもたちにノートと鉛筆を配ったら、明日から学校に行けると錯覚していたのです。独立間もないバングラデシュでは、飢餓で死ぬ人もいました。子どもたちは文房具を売って食べ物に変え、飢えをしのいだのでしょう。
シャプラニールの歴史より
この話を聞いて、「本当に必要な支援」って何なんやろって考えさせられました。普段の生活でも、これって本当に必要なんかな?ってふと、思うときがある。
シャプラニールさんは、すごくたくさんの活動をしています。その中で一つだけ紹介。防災について、動画を見てください。
3分10秒あたりからネパールの活動になります。(見なくてもいいです。ネパールの様子が知りたい方はぜひ)
チャリティーサンタ
「世界中の子ども達を笑顔に」というコンセプトの元、2008年から活動を始めた日本のNPO。いろいろ活動しているけど、ネパールに関連する活動がこちら。
僕も2016年のクリスマスにこのフェルトマスコットを購入して、当時担任していたクラスに置きました。可愛くて人気でしたよ。この売り上げの一部がネパールのお母さん達に届いて、僕もサンタさんになった気分になる。
ところで
サンタといえばプレゼントですかね?
みんなはこれまでクリスマスに何個くらいプレゼントをもらったことがありますか??覚えている範囲でいいので数えてみてください。
参加者から質問
同じ年に何人かからもらった場合どうするの?
→ 何個か数えてください。二人からもらったら2個。
はい、では何個か手を挙げてください。
0個の人・・・・いない
1個の人、2個の人、3個、4個・・・いない
5個くらいから、ちらほら手が挙がる
6個、7個、8個・・・・・14個・・・たくさんもらってるね。
15個以上・・・おぉ~いっぱいおるな。
20個以上・・・おーそんなにおんねや~
このへんで手を挙げる人は勝ち誇った様子にみえる(偏見)
では、チャリティーサンタのホームページにある動画を見てください。(めんどくさかったら、見なくてもいいです。)
「7人に1人」これは日本での貧困の子どもの割合。
その中にはクリスマスに思い出がない子どももいるそうです。
それって、当たり前のこと?
自分では当たり前のことが、他の人にとっては当たり前じゃないことってあるんやな。クリスマスってみんなプレゼントもらえるもんやって思ってた。
そういうことって他にもないかな?「今まで気にしてなかったけど、これって当たり前のことじゃないかも・・・」って思うことをワークシートに書いてみてください。
参加者
新品のランドセル、家族で毎年旅行、塾に行くこと など
では、それをグループで共有してください。
人って自分の育ってきた環境を基準に考えてしまうことってあると思う。
これ、なにが入る?? これ見たことあるひと??
参加者 ももたろう??
見たことある人も何人かいました。2人、3人くらい。
こちらを参考に
【衝撃】「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました」
桃太郎って普通ヒーローやと思うけど、殺された?鬼の子どもにとっては悪者になってるよね。
こんな風に、今までいいことやと思ってたことが、違う見方をすれば悪いことっていうのもたくさんあるんじゃないかな?
最後に、この動画を見てください。
これはすごくインパクトのある動画なので、ぜひ見てください。
今日お伝えする内容は以上です。
最後に、今日のセミナーを振り返って感じたことや考えたことをグループで共有してください。
最後の動画の内容について、触れている人が多かったように思います。
クロージングの仕方について
今回のワークショップでは、ネパールを題材にしているけど、最後には日本のことや自分達のまわりのことについて考えてもらう機会にしてもらおうと思ってつくりました。
楽しい気持ちで終わるセミナーもあるけど、もやもやした気持ちで帰ってもらうセミナーもあります。もやもやした気持ちをアクションにつなげてほしいという気持ちもこめて、こんな終わり方にしました。
本日はありがとうございました。パチパチパチ・・・
ネパール(ワークショップの作り方)は以上です。
次はワークショップの作り方(概論)です。
実際のセミナーでは、概論を先にやりました。
そのあと、未公開編のネパール⑤~が続く予定です。
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