オランウータンとスナック菓子
最近やったミニワークショップ
みんなスナック菓子って好き?
やはりスナック菓子好きな人が多いみたい。
中には芋が好きとか、ご飯系の方が好きだという人もいます。
どんなスナック菓子が好きですか?
ポテトチップス、チョコレート・・・商品名もいろいろ出てきます。
みんなにとってスナック菓子はどんな存在か?
食べると幸せになる。安くておいしい。やめられないとまらない。
(別になくてもいいという意見も。)
ところで、この動物知っていますか?
オランウータン
さっきの写真は旭山動物園のホームページからもらいました。
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/news-blog/siiku-blog/d066760.html
僕はオランウータンすごい好きなんです。10年くらい前に京都市動物園でオランウータンを見た時の衝撃が忘れられない。今は京都市動物園にはオランウータンいないんだけど。
10年ほど前、京都市動物園にはガラス張りの部屋にオランウータンがいました。そのとき、木にぶら下がっていました。いろんなおもちゃが部屋の中にあったと思います。なぜかペットボトルも部屋の中にありました。オランウータンが木にぶら下がりながら、ペットボトルを持っていました。突然、オランウータンが「おしっこ」をしはじめました。なんと、そのペットボトルの中におしっこを入れちゃいました。
おおーっ、それは目がくぎ付けになりますよね。そのあと、そのペットボトルどうしたと思う?そうなんです、オランウータンはそれを飲んじゃいました。
それからというもの、オランウータンを見るとその情景を思い出してしまいます。オランウータン大好き。
で・・・そのオランウータン、さっきのスナック菓子・・・
オランウータンとスナック菓子の関係は?
聞いたことある?
???なんか関係あるん?? ほとんどが知りません。
じゃあ、この動画を見てください。
少女の部屋に突然やってきたオランウータンの女の子「ランタン」。部屋を荒らしたり少女のものを勝手に使ったりとやりたい放題で、少女は困り呆れた様子。ランタンに出て行って欲しいと伝える少女ですが、ランタンが少女の家に来なければいけなくなった本当の理由とは・・。
みんなの好きなスナック菓子、カップラーメン、ほかにも洗剤とか身の周りのいろんなものにパーム油が使われています。全部じゃないけど、安いものを手に入れようとしたら、たいていパーム油が使われているそうです。
原材料名のところには「植物油脂」と記載されているので、パーム油が使われることには気づかない。
安くて大量の油を手に入れるために、オランウータンの住んでいる森が破壊されて、オランウータンの数も減っている。
詳しくはこちら
守ろう!アジアの熱帯雨林✖動物たちの未来
動画を見たり、この話を知ってどんなことを思った?
・知らないだけで他にも気づかずに環境を破壊していることもあるんじゃないか。
・パーム油も私たちの生活には必要なものだし、一切使わないことはできないから、オランウータンを守りながらパーム油を手に入れる方法を考えるべきだ。
・パーム油をとるのに、どうしてオランウータの住むところがなくなるのかわからない。植えるだけじゃないの?
いい質問ですね。
パーム油はアブラヤシからとれる油です。マレーシアに行ったことがあるけど、アブラヤシのプランテーションを見たときすごいビックリした。もう一面、アブラヤシ。車で1時間以上移動してても、まだ続く。
プランテーションを拡大するとき、もともとあった森をさら地にする。火をつけて燃やす。このとき野生動物が焼け死ぬこともあるそうです。燃えてさら地になったところに、アブラヤシを植える。こういう風にして、野生動物の住む森がどんどん縮小していった。
ちなみにアブラヤシとココヤシは違います。ヤシの木っていったらココナッツがとれる木ってイメージがあるかもしれないけど。ヤシにはココヤシ、アブラヤシ、ナツメヤシなどがあります。
いろんな活動団体
この問題を解決するために、いろんな団体が活動しています。
ヤシの実洗剤で有名なSARAYA
当時は石油から作られていた洗剤が多かったところ、環境にやさしい植物由来の洗剤、ヤシノミ洗剤を発売(1971年)
石油系合成洗剤による河川の汚染が進み、洗剤が社会問題となった中、サラヤは業界に先駆け、洗った後の排水がすばやく微生物によって分解され、環境への負荷が少ない植物系食器用洗剤を発売しました。
(ホームページより)
パーム油の生産地の現状を知り、環境保存の活動を開始
アブラヤシのプランテーションによって分断された熱帯雨林を、緑の回廊として森にもどすため、サラヤはヤシノミ®洗剤シリーズの売上の1%を拠金し、コーズリレーテッドマーケティングを開始しました。
認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン
このホームページにはこんなことが書いています。
・3分でわかるボルネオ
・3分でわかるパーム油
・消えゆく熱帯雨林
・すみかをうばわれる動物たち
・パーム油と私たちのくらし
・ひとりひとりにできること
「ひとりひとりにできること」には次のようなことが書かれています。
生態系を破壊し、動物たちを絶滅に追い込んでいるのは間違いなく私たち人間の活動です。私たちが何もしないままでは、環境は悪化の一途をたどるでしょう。でも、
「それじゃあ、熱帯雨林を守るために私は何かできるんだろうか?」
そんな疑問も浮かぶのではないでしょうか。
立ち止まったままでは何も変わりません。自分ができることに向けて一歩ずつ、わたしたちと一緒に進んでみませんか。
何も知らずにパーム油を食べ、無意識のうちに環境破壊の加害者になってしまっている私たちの最初の一歩は「知ること」です。
昨日は何気無く食べていた食べものについて
「この商品の材料はなんだろう」「どこから輸入されてくるんだろう」、そんなことを考えるようになってきます。
パーム油がどんな商品に入っているかを知り、また環境に配慮したパーム油があることを知れば、手に取る商品の選び方や種類が変わってくるようになります。無意識の加害者ではなく、意識する消費者になるために「行動する」ようになってきます。
消費者は変わることができる。そして消費者が、より正しい商品、正しい企業を選ぶ姿勢が企業の考えや活動を変えます。ひとりひとりが意識的に知り、行動すること。それがやがて社会を変えていくことにつながるのです。
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