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むろむろ/muromuroさんのアニメレビューは深い

この人のアニメレビューは本当に深い。

ちょっとチョケている部分はある。エロに走るときもある。
しかし、まじめに語っている部分では、アニメという世界の深層まで探りを入れて考察していると感じる。時には製作者側の意図を探り、製作側が描こうとしている登場人物の深層心理まで、きちんと読み取っていくのである。

特に私が一番好きなアニメ「響け!ユーフォニアム」
その1期に関する投稿には、思わずうなってしまった。

むろむろ/muromuroさんが「ポニテ先輩」を好きなことは重々わかるし、そこを語りたいのもわかる。まあ、その偏った部分は置いておこう。

話がそれた。

それにしてもだ。
語彙が豊富で、状況や心情を表すのに的確なワードを選ぶ能力が高いのである。だから視聴者に伝わるし、理解できる。プレゼンテーションのお手本のようだ。

アニメレビューを投稿する人には、語彙が貧弱な人が目につく。
「とても」「めちゃくちゃ」などの小学生レベルの誇張表現しか持たず、その作品の魅力が全然伝わってこないパターンだ。数分の動画の中で、何度も「めちゃくちゃ」と言われても何も感じなくなっていく。むしろ視聴後に「とてもチープだった」という感想を抱いてしまうほどだ。

しかし、むろむろ/muromuroさんは、明確にレベルが違う。「響け!ユーフォニアム」という壮大かつ深い物語を、余すところなく語りきっているというのが私の感想。

私は3周?いや4周は「響け!」を見たけれど、彼のように鋭角な視点は持てなかった。つまり、なんとなく見過ごしていた部分が非常に多いと、彼のレビュー動画視聴後に気付かされたのだ。「私はなんともったいない見方をしていたのだ」と。
彼のレビュー動画は、そういった「なんとなく」の部分に切り込んでいて、「なるほどな」と思わせる部分が非常に多いのだ。

こういった深く鋭い考察をするむろむろ/muromuroさん。実は彼のアニオタ歴は浅く、昨年の「リコリス・リコイル」がスタートなんです。リコリコに関しては全話+合間の考察などもあげられているので、是非ご覧いただきたい。
すべてのストーリーを知っている今見ても、その的を射た考察には舌を巻くばかりである。
特にエンディング曲の「花の塔」の歌詞に関する考察は圧巻だ。

歌詞の行間を読み、メロディーからは転調のあるなしの意味とキャラの心情をリンケージしていく。その結果、この歌詞が、たきな視点なのか、千束視点なのかに彼なりの結論を導き出している。

私には彼のような洞察力はない。
だからアニメの楽しみ方も当然異なる。
人によっていろんな見方があるのは当然だが、一つの作品に対して彼ほど深く入り込んでいければ、もっと高いレベルで作品鑑賞ができるのだろう。

お時間ある人は、ぜひ彼の動画を見てほしい。
きっとnoteを書くにあたっても、勉強になることが多くあるはずだ。

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