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ジャズ界を変えたいと思って起業したけど赤字だった件

なぜ起業したのか

自分は今年の4月、21歳になりました。
ジャズトランペット奏者として、活動していこうと決めた18歳。ジャズという世界に飛び込み、音楽家やプロデューサー、箱の店長、経営者など、ジャズに関わるありとあらゆる方々とお会いしました。朝までジャムセッションをする日もあれば、お店でずっとジャズを聴いてたら朝になってた日もあるほど、ジャズに明け暮れた毎日を過ごしていました。そんな中、ジャズという産業構造をなんとなく把握した中で、ジャズを盛り上げたいと思うようになりました。というのも、会う人ほとんどが結局集客の壁にぶつかったり、収入的に副業を迫られたりという現実があったからです。ジャズというマーケットを調べれば調べるほど、その現実はみんなが知ってるよりもずっと厳しいです。横這いになっている音楽市場の中で、唯一ジャズの市場は狭くなっており、それはパッケージ音源の市場、ライブコンサートの市場などほぼ全てにおいて、下降の一途をたどっています。すなわちジャズという世界でまず仕事をすることができる環境を構築することに焦点を当てて、起業して自分で資金を回していく仕組みを作ろうと考えたわけです。そして、19歳から事業を始め、堀江貴文さんをはじめ、様々な著名人とお会いするほど、今思えば物凄い熱量とスピードで邁進していきました。こうして、20歳になった歳の6月、クラウドファンディングで調達した資金の一部で株式会社を登記しました。ちょうど去年の話です。

メディア運用で度重なる失敗

 完全に見切り発車で起業したので、起業する上で大切な事業計画であったり、収支などが不確定要素の多いものとなっていました。例えば、メディアを運営していても全く集客が伸びなかったり、その原因は数が足りないと分析し、SEOの知識0でやっていた期間が少し長かったりと、今思えば、時間対効果の低い期間を過ごしていたと感じています。もちろん学んだことも大いにあるので、一概に無駄だったとは言い切れませんし、むしろこの期間はこれから事業をデザインして結果を出すことで価値が上がると思います。そもそも、インターン等の経験が皆無であったり、メディアの知識が全くの0からだったのもあり、覚えるのに相当な時間がかかって疲れてしまうといったこともありました。プレスリリースの記事を拾って記事数を稼いだりしましたが、その記事をみてくれる人はどれだけいたのかと思えば甚だ疑問です。アドセンス収入も難易度が相当高いことであるというのも学びました。

イベントで赤字

 これまでに4回ほど、数百人規模のジャズフェスをはじめとする、ジャズイベントを企画してきました。秋には台風が来たり、今年2月に行ったジャズフェスでは多少新型コロナウイルス感染症の影響を受けたりと、色々なことがありましたが、結局は自分の実力不足が露呈することとなり、100万近くの赤字を背負うことになりました。やってみて思ったのは、結局、ジャズという音楽は、大衆芸能的な要素を毛嫌いする風潮があるということです。このことは、某ジャズ評論家からTwitter上で叩かれたことがあるときに、それが物語っているでしょう。ただ事業を継続していく上で、最低条件の収益を得る必要があり、そのためには多くの人に価値を理解してもらうといったいわば大衆芸能的な要素が必要となります。ここがジャズ産業における一つのジレンマと言ってもいいかもしれません。多くのミュージシャンは売れたいがために、少なからず大衆芸能的要素を取り入れますが、過度な場合は一部のジャズ評論家やジャズファンから叩かれます。ミュージシャンは、日頃の演奏活動の集客に大きく影響しますので、それを避ける、といった構図が少なからずあるわけです。では、大衆芸能的要素が全くない、完全な芸術として事業を成り立たせることはどうなっているのかというと、寄付に頼ったりパトロンを囲ったりといった仕組みになりますが、寄付や助成を必要とする形で残される芸術は規模面でも資金面でも法的規制面でも相当な限りがあるというのが、現状の社会です。また、そういった形で人々に芸術を伝えるフォーマットは国や自治体が主体となっていることが多いわけで、民間、いや一学生がそれをやるというのは無謀な挑戦だったわけです。こうしたことから、社会において、誰かの役にたつ、ニーズに答えていく、バリューを提供するという意識がジャズという産業には他の産業と比較すると低いなと身に染みて実感しました。

これからの事業

 しかし、一度起業した世界に入ると希望も見出すこともできます。自分で会社を作るというのは、自分でマーケットを選定し、お金の流れをデザインし、ターゲットに価値を提供することで希望の収益を作り、希望するだけ社会にグッドインパクトを与えることができるからです。自分自身は、成功するまでチャレンジし続けたいと思っていますし、ジャズという世界をもっとよくしていきたいとも考えています。おそらく、ジャズという世界で仕事をするということは、イベントやメディア等、すでに存在するビジネスの枠組みを改良する努力をし続けるのも大切かもしれませんが、自分で全く新しいビジネスの仕組みを設計することも大切だなと感じています。まずは、キャッシュエンジンを設計するところからかもしれませんが、いずれかは産業構造を大きく変えていきたいと考えています。世の中の変化のスピードについていくのでも大変なご時世ですが、ぜひ僕の活動を応援していただける方が1人でも増えていただけたら幸いです。

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