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モッシュ・ダイブの今後

最近メロコア・パンクやラウド系バンドのなかでモッシュ・ダイブに関して大きな騒ぎになっている。

ことの発端は先月のマイファスのZepp Haneda公演。ここでモッシュダイブした人たちが次々と強制退場させられる事態が発生した。

しかもこの時VoのHiroさんがオーディエンスをめちゃくちゃ煽っていたそうなので、余計に物議を醸した。

Hiroさん曰く、会場との連携が取れていないなどの反省をこぼしていた。

しかし、彼も彼なりでモッシュ・ダイブに対するこだわりもあるらしく、この気持ちが会場側の気持ちと合わなければツアーをばらしてもいいとまで語った。

違反行為はその人の責任

この一件はかなりSNSでかなり波紋を呼んだ。会場から禁止されてるのにやる意味がわからないだの、気持ち昂ってダイブしただけなのになぜ退場しなきゃいけないの?だの。 

そもそも煽ったのはメンバーであって、アーティスト本人がルール破るようなことをしてどうするのか?だの…かなり賛否が分かれていた。

そんな中ハイスタの難波さんがXで色々思うことをかいてくれた。


彼自身、パンクやロックの重鎮ではないと謙遜した立場で口にしたものの、それでも叩かれること覚悟で色々語ってた。

今禁止となっている会場やイベントにハイスタが出演したら、モッシャーやダイバーは退場になって当然と強く口にした。

"禁止のイベントや会場ではアーティストにはMCで何を言われようが煽られようが違反行為はその人の責任だと思う" と彼は語る。

ちなみに先ほどのマイファスのHiroさんに関しては、"気持ちは暴れろよー!!" 的なニュアンスだろうとフォローしていた。

盛り上がっている人を見るのが楽しい

そんなポストを目にして感銘を受けたので、色々な方がモッシュダイブについて色々語っている中、いい機会なので自分の思うことでも書こうと思う。

まず結論から言ってしまうと、オレ自身はモッシュ反対派の方になってしまう。(モッシュダイブ生きがいの方、すみません笑)

ただ、確かに反対派とは言ったがなくなってくれとまでは思ったこともない。もっと正確にいうと、音を聞くのも楽しいし、モッシュしてる人を見るのが楽しい部類のロックキッズである。

例えばライブハウスの後ろとか、フェスの離れた高いところで見ていると、みんな盛り上がってて楽しそうって感じで見ているこちらも嬉しくなってくる。そんな気持ちで毎ライブ参戦しているということだ。

京都大作戦の源氏(メインステージ)を遠目から見た図。

言い換えると、リスナーが楽しそうにしている様を見るだけでオレは充分。なので、その形がモッシュであれダイブであれそういうのにこだわらないという話にすぎない。

軽音のライブと野外フェスのモッシュの違い

実際のところ、オレも結構昔はダイブとまでは行かずともモッシュやらやってた。ちなみに本物のアーティストではなく、軽音のジョイントライブのみだが。ああいうのだとまぁ規模も多くて20人とかなので、たかがしれてる。

なので、のちに行った初のフェスである京都大作戦で実際に本物のバンドのライブを体感して...とにかくスケールの大きさにびっくりした。

それまでライブっていうと、アリーナとかドームとかそういえ指定席があってその場で楽しむというイメージだったから、フェスやライブハウスで大勢の人がぶつかり合ったり人の上に乗ったりするなんてそれこそ考えられなかった。そのカルチャーショックは今でも覚えている。

そんなオレだが、そういうモッシュダイブ文化に慣れるのもそこまで時間はかからなかった。

それこそどういう振る舞いをしてたら危ないとか、モッシュの来るタイミングなど…、やっぱりジョイントに行って次第に肌感でわかるようになっていった。

無意識的なモッシュダイブの邪魔が一大事に…

モッシュ・ダイブ論争でよくあるのが、"音を聞きたきゃ後ろに行けばいい" っていう意見。

この考えにもオレは早いうちから慣れていた。というか、軽音を引退してからは暴れるのがダルかったってのもあって身内のライブでも後ろの方で見るようになった。

なので、よほど好きなバンド以外は極力あまり前に行かないようにしてる。腕とか普通に殴られる形で飛んでくるならまだいいけど、その衝撃でメガネ飛んじゃいそうで怖いし笑

確かに前へ行ってじっくりステージやらメンバーやら眺めたい気持ちはあるが、もうそこは諦めるべきだとオレは思っている。

んで、そういう気持ちに留まらず我慢できない人が、前の方にきてモッシュダイブの邪魔になって、結果思わぬ事故に繋がったりするんじゃないかって思う。そして論争がますます白熱していってしまうんじゃないだろうか?

そういう時に、オレはハイスタの難波さんが先程Xで述べたことを思い出したい。

それが今禁止となっている会場やイベントにハイスタが出演したら、モッシャーやダイバーは退場になって当然です。違反したんだから。

禁止のイベントや会場ではアーティストにはMCで何を言われようが煽られようが違反行為はその人の責任だと思う。

難波 章浩 on X

やっぱりライブで盛り上がっていくにつれてこういう気持ちを忘れていってしまう。

なぜイベンターはモッシュダイブを禁止にしてるのか?

カッコいい曲が来たんだから、気持ちが昂るのも仕方ないじゃないかっていう気持ちはわかるんだけど、そういう時にこそ何故会場やイベントの方がモッシュダイブを禁止にしているかを考えるべきだと思う。

OTODAMA 07公式HPより引用

やっぱりこうやってモッシュダイブの危険性が明るみに出るまでのオレ自身も、あくまで建前上のものだと思っていた。あってないようなもの。やるやつはやるんだろって感じで。自分もモッシュゾーンに参加していたかもしれない。

だけど、SNSとか見てると、やっぱりダイバーの肘が当たったり靴で脛蹴られたりなど怪我報告も色々見かける。

嘆かわしい話かもしれないが、昭和時代に飲食店や電車の中でタバコ吸えていたように、今当たり前にやってるモッシュダイブもいつか時代の流れと共に消え去ってしまうとさえ思っている。

今後はメロコア・邦Rockの時代到来!?

ただ一方で、2020年代に入り、メロコアや邦ロックの時代は必ず来るともオレは思っている。

去年の紅白に10-FEETが出場したりヤバTが志摩スペイン村を2デイズ満員にしたりken Yokoyama がMステに出演したりなども相まってオレは今後密かにメロコア・邦ロックブームが来るんじゃないかとさえ思っている。

それ故に、ライブハウスでお互いを思い合えうような空間を作っていきたいと、微力ながらも願っている。

ヒビロック