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カヴァーから得られるモノ

最近の音楽活動について久々に語ろうか。

オリジナル曲よりもカヴァー

最近は前みたいにオリジナル曲作りよりも好きなバンドの曲のカヴァー中心にやっている。アジカンの藤沢ルーザー、マイワールド、そしてエルレの虹と3作連続カヴァーをYouTubeに投稿した。

まぁ単純にオリジナル曲作りのネタ切れ感や曲を作る気が起こらないなど様々な要因はあるが、今はとにかくカヴァーを作りたい気分である。

自分の好きなジャンルをもっと探りたい

オレはゼロカラシティやゼロカラコンピでDTM仲間に出会った時から、"自分はアジカンやエルレのような00年代中盤のバンドサウンドが好き" と色々なところで言ってきた。

だけど、実際カヴァーしたのって10年前の軽音部の頃だし、弾けるわけでもなくミックスしてるわけでもないので実績なんてほぼないに等しい。

もし仮に自分がこういうバンドサウンドで誰かに音楽提供をする時、なんか説得がないと思う。本当はここら辺のバンドサウンドだって、知ってるふりしてまだまだ知らないところが多いんじゃないかって。

...まぁ結局のところ今のカヴァーも好きでやってるだけだがね。大学の頃から好きで聞いてたサウンドをこうやって自分だけで再現できるのすげーみたいな。そういう好奇心のもとでカヴァーに取り組んでいるのが本音ではある。

とにかく、実際に自分の好きなサウンドにもっともっと向き合わなきゃな〜とは思ってる。実際に改めてバンドスコアも買って、色々研究して改めてわかったこともあるし。後ろで鳴ってるドラムやベースのフレーズとかギターのパンニングとか絶対大学の時なんて気にしたこともなかったので。

DTM界隈から見た邦楽ロックサウンド


もう一つ思ったのが、オレの好きなアジカン・エルレのようなロキノン系邦楽ロックサウンドって、意外とDTMerから見たら一つの個性になり得るのかということである。

正直初めてゼロカラコンピに応募するまで、DTMってバンドサウンドばかりだと思ってた。

それこそ、ギターはアンプにマイク立てて、ドラムもスネア・ハイハット・キックにそれぞれマイク立てて各パートのサウンド全部生で録るような、そういう活動している人ばかりだと思ってた時期もあった。

一応過去に何度も盛り上がったニコ動のボカロ文化はあれど、そういうのにあまり触れてこなかった自分なので、やはりバンドサウンドに偏っていたのもあったが。

故にCubaseとかLogic ProなどのDAW触ってる人も、いわゆる岡野ハジメや亀田誠治みたいなレコーディングエンジニア的な人がほとんどかなと、コンピに出すまではそう思い込んでた。

こういう機材も、昔はプロのレコーディングエンジニアだけだと思ってた。

ところが実際に夢コンピに参加して、いろんなDTMerの音源聴いてると、意外とバンドサウンドだけじゃないんだなってわかった。

それこそ、合成音声ソフトに歌わせてシンセもかなり多用しているようなポップな曲であったり、あとはEDMやテクノのような曲をやってたり、ゲームBGMのような音楽、ゆったり癒されるようなインストをやってたりなど...。

DTMって本当に多種多様なジャンルな音楽があるんだなって学んだ。これはオレの音楽人生においてかなり衝撃的だと思ったな。

裏を返せば昔のロックバンド漬けだった自分にとってのEDMクラブミュージックみたいに、DTM界隈から見たバンドサウンドもある意味新鮮に映るのかなって思った。

なので、前までシンセやらEDMやらも勉強しなきゃいけないかなって語っていたが、むしろ自分の核となるサウンドや専門ジャンルをある程度貫くのも大切なんじゃあないかなって気持ちで今、自分が本当に好きな曲のカヴァーに取り組んでる。

もうそれこそ、

"リズム/リードギターとベース、ドラム、ボーカルで構成されてるシンプルなバンドサウンドならヒビロックしかいない"

と言われるくらいに自分の個性を磨いていけたらと思ってる。他のジャンルのことをお勉強するのは、それからでも遅くないんじゃないかなって感じで。

Fuzzギターの再現

カヴァーをやってて発見したことの一つに、今取り組んでるカヴァー曲のギターソロでファズサウンドを扱うことがあった。今エルレのThe Autumn Songという曲のカヴァーをやってるが、このギターソロのファズっぽいサウンドの再現に苦労している。

意外と学生時代のオレってファズのエフェクターを使うような曲をやったことがなく、どういうふうに音作ればいいのかがわからなかった。それこそBIGMUFFやファズファクトリーのエフェクターも持ったことないので。

なので好きなジャンルのサウンドでも結構いままでの経験でやったことのなかった対処法もあってすごくいい経験になってる。最初アンシミュやエフェクターシミュレーター駆使してやったけどなかなか理想的な音にならなくて…。

解決策として、まさかのEQで4.5~5khz上げたらそれっぽくなったというすごく意外なモノだった。笑

エルレの生方真一の音がそもそもホワイトノイズみたいなエグい音なので、結構難易度は高かっただけにすごく勉強になった。そう、カヴァーの良さはここにあるんだなって実感した。

こんな感じで得た経験を、2年後のアルバムに十分に活かしてたいと思っている。

ヒビロック