まさが式短答式試験勉強法

○短答式試験
まず、私の短答本試験前の答練の得点推移をご覧ください。

基礎答練①196/500 8/25
基礎答練②190/500 9/19
直前答練①254/500 10/16
直前答練②235/500 11/6
大原模試282/500 11/14
TAC模試315/500 11/20
直前答練③339/500 11/27
本試験350/500 12/12

こんな感じで私は決して成績が良いわけではありませんでしたが、直前で徐々に成績を伸ばし、本試験にピークを持っていくことができました。
特にラスト1ヶ月で約100点も点数を伸ばせたので現時点で成績が良くないという人でも諦めるのはまだ早いです。
ということで、短答式試験直前期の勉強、私の短答対策の勉強法を紹介させていただきます。
科目ごとに紹介していきます。

財務計算 12月本試験136/200(計算88/128)
講義を見終わった時期8月

まず、これは財務計算のみならず全ての科目について言えることですが、論点ごとの重要性と論点習得にかかる時間の両方を勘案してコスパよく合格点に到達することが求められます。そこで、私がとっていた勉強法はTACで配布される論点ごとの重要性と論点習得にかかる時間が掲載されている冊子に載っている重要性★★★~★★★★★(重要性は★から★★★★★まである)を全て一つずつ潰していき(私の場合は、その論点のトレーニングや例題を一通り解き、自作のまとめノートに論点ごとの知識をまとめていきました、そのことを「潰した」と言っております)、重要性★★の論点は論点習得にかかる時間があまり長くないものだけ潰すことにしました。重要性★は一つも触っていないと思います。ちなみにEPSは★★だったような気がしなくもないですが、面白かったのでしっかり潰しましたb
そして、重要性★★★まである程度潰せたところで、アクセスの回転を始めました(10月頃)。
アクセス
アクセスは第1回~5回までの範囲がめちゃくちゃ大事です。この範囲は必ず完璧にしましょう。正直この論点で取れなきゃ終わりです。ちなみに私はヘッジ会計が嫌いだったので捨ててました(ヘッジくらいなら捨てても神様は許してくれる)。10月は重要性★★の論点を新しく潰すのと並行的にアクセスを回していました。
11月になると新しい知識は入れないと固く誓い、ひたすらにアクセスを回しました。流石に11月にもなると、出る可能性が高いとはいえないような論点知識を新しく詰め込むよりも、既存の知識をより確固たるものにすることの方が圧倒的に大事です。“直前期はとにかく回せ!”と言われるのはこのためですね。既存の守備範囲の中でとにかく取りこぼさないようにすれば合格点には載ります。実際、12月短答本試験では私が押さえていなかった株式移転が出題され(解が3だったこともあり、正答率90%以上だったらしい)、その問題は落としてしまいましたが、他の問題でしっかりカバーできていたため、特に大きな傷にはなりませんでした。話をアクセスに戻しますが、私が回転範囲に含めていたのは第11回までで、第12回以降は一切触れてません。これは、先程の過程で潰した論点だけを回すことにした結果です。この時期になると、マジで回転数がものを言います!あと、アクセスの回し方についてですが、私の場合は全ての問題を一通り解き、毎回満点を目指すようにしていました。だんだん解答の番号を覚えてきますが、番号を覚えてしまっていても大丈夫です。問題は解くプロセスなので!しっかりと手順を踏んで解答を導くという作業こそがアクセスの醍醐味です。逆にそこを意識しないと意味のない復習になってしまうので、毎回丁寧に解くことを意識しましょう。
ペース的には1日1回分のアクセスを解いていました(11日間で1周)。範囲によってかかる時間はバラバラですが、一通り解いてからの復習時間を含めて2時間程度です。
答練については、回しませんでした。回転はアクセスに委ねましょう。
答練実施後、すぐに一度復習して知識を確認するのみです。
 
復習の際は、なぜそうなるのか、解法が理解できればOKです。しかし、そのためには今までの知識も確認しながら復習する必要があるため、1回2時間の答練に対して復習は2~3時間程かけていたようなイメージです。
ちなみに過去問問題集は、難易度「易」のみ2回転くらいして終わりました。本試験の形式を知るためには非常に便利な教材ですので、適宜使えばよいと思います。
財務計算の実力がついてきたなと実感したのは11月20日に行われたTAC模試です。結果は128/200でしたが、この時初めて財務が3桁載りました。計算は確か80/128だったと思います。
最後に、短答本試験超直前の勉強ですが、テキストの例題を回せと言われていましたが、意地でもやりたくなかったので7日前~10日前は論点チェックリストを用いて、全範囲を一気に確認しました(もちろん捨ててる範囲は無視)。
忘れている論点がないか要チェックです。そして、前日~7日前は最後にアクセスを1回転しました。この時期だと、アクセスの回転が速くできるようになっているので、1週間で十分回転させることができます。
 

財務理論12月本試験136/200(理論48/72)
講義を見終わった時期10月初旬

財務理論はボリュームが多く、ここでメンタルブレイクする人も少なくないんじゃないかと思います。しかし、短答式試験では正誤判断さえできればよいので、ある程度の理解があれば、後は問題集を回転するだけである程度の点数が取れるようになってきます。
私の勉強法はこうでした。
問題集1周目・2周目 テキスト精読 → 確認問題集を解く を章ごとに行う。
3周目以降 確認問題集を解き、わからないところだけテキストに戻る。後はひたすら回転。
この1周目・2周目のテキスト精読を丁寧に行うことが重要です。ここでのインプット(ある程度の理解)をしっかりと行わないと、後で痛い目を見ます。
ちなみに僕が3周目以降の回転に入れたのは11月に入ってからでした。
そして、サブ教材としてアクセス・答練を使います。アクセス・答練で出題された部分は全てテキストにシールを貼り、そのページに付箋を貼ることで、「テキストの回転は付箋を張ったページのシール部分のみでよい」という状態にしていました。こうすることで、問題集出題論点+アクセス・答練出題論点をカバーできるため、合格するための網羅性が確保されます。
ちなみに財理アクセスは難しいです(笑)。







管理計算12月本試験64/100(計算29/60)
講義を見終わった時期8月
正直、管理会計(特に計算)に関しては私が受験した時から易化の傾向にあるので参考になるか怪しいですが、とりあえず勉強法だけお伝えしたいと思います。
こちらも財務計算同様全範囲まとめノートにまとめていました。管理計算は財務計算と異なり、特に捨てる論点はありませんでしたが、これは、どの範囲であったとしても難易度が簡単な問題は解く必要があり、難易度が簡単な問題を一つ落とすだけで管理会計においては致命的になるからです。
管理会計でもアクセスをメインに使っていきます!サブ教材はトレーニングです!
管理会計のアクセスは、財務会計のアクセスとは異なり、基本的に難易度Aランクのような問題しか扱われておりません(後半の予想問題を除く)。そのため、管理会計のアクセスは、最低限取らなければならない問題を解けるようにするための教材であるといえます。
こちらのアクセスも財務計算と同じく毎回全問解いていました。財務計算と比べて大して時間もかからないので、管理計算は1日1時間程度で復習も含めて1回分は十分に回すことが出来ます。後半の予想問題(第14回・15回)は2回転しかしておらず、前半の8回分までをメインにひたすら回しました。
また、管理会計はアクセスのみでは網羅性が十分とは言い切れず、初見問題への耐性をつける必要もあるため、トレーニングの過去問(短答用)を2周しました。このトレーニングは回転するというよりは解答プロセスを考える力を養うために使うため、初見を大切に丁寧に解くことを意識したいです。
ちなみに解いていた時期ですが、
アクセス10月~11月上旬→トレーニング11月下旬~12月初旬→アクセス12月本試験前に2周   というような感じでした。
流石に本試験直前ともなると1時間で2回分は普通に回せるようになってます。


管理理論12月本試験64/100(理論35/40)
講義を見終わった時期8月(計算と同じ)

管理会計の理論で使った教材は、以下のようになりました。
①    原価計算基準→テキストの章末にある全文、安達先生の講義で配布される安達プリント
②    管理会計分野→テキスト短答理論問題集
 
①    原価計算基準は、短答理論問題集とアクセス・答練を一通り解いたら、テキスト章末全文の出題された部分にシールを貼っていきます。その後はテキストのみで熟読して回転していきます。
かなり覚えてきたなと思ったら、最後の仕上げです。
ひっかけポイントを押さえるために安達プリント(過去問集)をひたすら回転させます(時間がなかったので実際できたのは3周くらい)。
②    管理会計分野の理論は短答理論問題集をメインに回転させます。しかし、それだけでは網羅性が十分とはいえないので、サブ教材としてテキストを使います。これもアクセス・答練で出題された部分をテキストにシールを貼ってその部分だけでテキストを回転させます。これによりアクセス・答練の理論部分は見なくてよいことになり、復習効率が上がります。
 

監査論12月本試験75/100
講義を見終わった時期9月初旬

監査論はテキストメインです!これだけは必ず意識しておいてください!あとはサブ教材として短答問題集が必要です。
私自身、11月20日に行われたTAC模試まではずっと問題集メインの勉強をしておりました。3つの問題集(短答問題集・市販のベーシック問題集・アドバンスド問題集)を回転させ、暗記して模試に挑みましたが結果は大原模試は55点、TAC模試は50点。問題集だけでは点数に限界があることを知ったのです。そこで、11月の下旬と、かなりギリギリでの勉強法の切り替えでしたが、テキストを読み始めてから点数が伸び、それまでの答練等と比べかなり難化した直前答練③(日吉校平均54.4点)で65点を取ることが出来ました(TAC模試の1週間後実施)。本試験までに、TAC模試後からテキスト4周くらいできたと思います。5日で1周くらいのイメージです(1日2~3時間)!
ちなみに監査論のテキストはページ下の「(※)」のような部分もがっつりと読む必要があります。答練はその部分からも大量に出ています。監査論のテキストに関してはシールを貼って読む箇所を限定するようなことはせず、載っている全ての文字を舐め回すように読んでいました( )。
監査論は丁寧に読み、自分の心に染み込ませて自分を監査人にしていくことが勉強の過程で必要となります(キリッ)。
ここで注意ですが、テキストメインではあるものの短答問題集(あの小さいやつ)はしっかりと回しておく必要があります。小さいので回転させるのは余裕ですが基本的な重要事項が詰まっているので最低限の知識確保のためにテキスト精読と並行して回しておきましょう(電車で1日20分とかで1週間1回転余裕)!市販のベーシック問題集等は必要ないと思います。
アクセス・答練や模試は基本的に実施直後に一度復習したら放置です。が、本試験超直前の時期(1週間前とか)に過去の答練・模試を一通り解くのは知識を再確認出来て良いと思います。
また、本試験の過去問は5年分くらい解きましたが、本試験直前の仕上がってる時期に腕試しとして解くのにお勧めです!
 

企業法12月本試験75/100
講義を見終わった時期10月中旬

問題集を使いましょう!短答対策で手っ取り早く点数を上げるならこれしかありません。
(ちなみにテキストを使わないと論文で多少苦労する可能性はあります。私は短答をとにかく受かりたかったのでテキストはほとんど使ってません。)
私の場合、企業法の講義を消化し終わったのが10月の中旬でそこから問題集に取り掛かりました。正直講義(宮内先生)も1.8倍とかで観てとりあえず線引いて板書写してただけなので、ほとんど全くと言っていいほど話を聞いておらず理解0の状態でした。なので、講義を見直すか少し迷いましたけど時間が無かったので問題集に特攻しました(笑)。
勉強法はこうです。
1周目A+B
 問題集解く→解説を読んで分からない単語や知識はテキストに戻る(ほぼテキスト見ながら)(10月中旬~11月5日)
―――11/6直前答錬②30/100―――――――
2周目 A+B
ここで1週間で回す!すると一気に記憶が強くなって点数が伸びる(1日3~4時間くらい)
―――11/14大原模試80/100――――――――
3周目A+B(1週間)
―――11/20TAC模試80/100――――――――
4周目A+B+C(1週間)
Bがある程度定着したのでここでCにも手をつけました。
―――11/27直前答錬③95/100―――――――
5・6周目A+B+C
だいたい1週間1周ペース
7周目 本試験直前3日間で1周!
―――12/12本試験75/100――――――――-
ここで、私が自分の勉強法として良いなと思っている点を紹介させていただきます。
1周のカウントの仕方です。以下の手順を踏みます。
①    問題集を一通り解き、ミスしたところやわからなかったところに付箋を貼ります。
②    問題集を一通り解き終わった後で付箋部分に戻り、再度問題を解きます。正解できれば付箋を外し、再び間違えれば付箋を貼ったままにします。
③    ②を繰り返し問題集から付箋が消えれば1周が終了です!
とても効果があるので是非お勧めしたいです。また、この勉強法で、というか全ての勉強に共通する部分ではありますが、解説をしっかりと読んだ方がいいです。解説の精読に時間をかけることで理解が深まり暗記がよりスムーズに進むはずです。また、問題集を回していくうちに解答を覚えてしまいますが、解説を読むことを意識すれば問題ありません。私は最終的には問題集をテキスト代わりのようにして使っていました。
最後にテキストの表があるページですが、答練や本試験直前に確認程度に見ておくと便利です。
あと、アクセス・答練や模試は実施直後に一度復習したら回転教材には含めず、その後は使いませんでした。
本試験過去問は5年分くらい解きましたが、本試験直前の腕試しに有効です。
 
まとめ
効率よく短答式試験の合格に必要な勉強だけをすることがコツです!
あとは回しましょう!
ちなみにまとめノートは、この時期から1から作るというのは時間がない気がするので、あまりお勧めはしません()。
なにか参考になる方法があれば嬉しいです!
質問等ございましたらお気軽にDMまでどうぞ~。


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