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【作曲論】音楽を探り当てる②〜作曲のための最高の"心身状態"を作り出す

こんにちは、作曲家で大学教員の小松正史です。
音楽やものづくりについてお話させていただきます。


余裕のある土台づくりが何より大切

前回は音楽の発想がひらめいた際の対処法について触れましたが、今回は一歩前に進めて、創作のための環境づくり、マインドセットについてお話ししたいと思います。

音楽を作る上で最も大切なのは、心に「余裕」のある土台をしっかりと築くことです。忙しさに紛れてしまうと、クリエイティブな発想すら湧いてこなくなってしまいます。正三角形の底辺が安定していないと、上に行くほど細くなっていく形にはなれません。

農業で言えば土壌作りにあたるでしょう。土台が整っていないと、種すら芽吹くことはできません。私自身、最近は仕事量が格段に増え、いつの間にか仕事モードが抜けきれない状況になっていました。時間を確保しても、意識が仕事に向いてしまっては本末転倒です。

新しい出会いと発見に心を開く

だからこそ、クリエイティブな活動には「新しい出会い」が重要なのです。同じ環境に慣れてしまうと、そこから新しい可能性は見えなくなります。心のマンネリ状態から抜けきるためには、窓の外の景色を変えてみる。それだけでも、気持ちに大きな変化が訪れるはずです。

新鮮な発想は自分一人からは生まれづらく、他者からの影響を受けることで芽吹くものだと私は考えています。友人に話を聞いたり、面白い記事を見つけてネットサーフィンしてみたりと、自分以外の発想に目や耳を傾けることが肝心なのです。

発想をサイクルさせるアウトプットの習慣

クリエイティブな活動には、インプットとアウトプットの循環が不可欠です。いくら外部から様々なインプットを得ても、それだけでは発想は膨らみません。自分でアウトプットし続けることで、新しいアイデアが生み出されていくのです。

私の場合はピアノの演奏ですが、ライブや即興演奏を通して次なる発想が得られます。つまりアウトプットすることで新しいサイクルが生まれ、着実にモノづくりが進んでいくのです。

一方でどこかで止まってしまうと、行き詰まってしまいます。現状なかなか新しい曲が作れないと感じている方は、一度インプット・アウトプットの流れを見直してみるといいかもしれません。

音楽は些細な発想の積み重ねで生まれる芸術です。下支えとなる土台づくりを怠らず、新たな出会いを大切に、着実にアウトプットを重ねていく。そうすることで必ず新しい音楽が掘り起こせると、私は確信しています。

音楽に限らず、モノづくりには創作のための適切な環境が欠かせません。今日のお話が、皆さんのクリエイティビティの流れを一つでも耕す手助けになれば幸いです。

それでは皆さん、音のよい一日を!

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