ウィル・スミスの件を考える。立派な人はそれでいいけれど…
その男は笑みを浮かべながら、大股で舞台上へ向かって歩き出す。
3、2、1、ドーン。強烈な平手打ちが、舞台上のプレゼンターを襲う。一瞬の出来事で、何が起きたか理解できない観客。気まずさを打ち払うようにジョークを続けるプレゼンター。座席に戻り、なおも怒りを隠しきれないその男。2022年のアカデミー賞は、騒然とした雰囲気に包まれた……。
僕は時事的な話題に触れたり、議論を巻き起こすような話題について書いたりするタイプでは全然ないけれど(どちらかといえば日和見的に物事を傍観してい