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Katharsis -New Phases-によせて

こんにちは!Katharsisというのテクノパーティ/レーベルをやっていますMasafumi Takeです。今週末の9月3日(土)に下北沢ADRIFTにて「Katharsis -New Phases-」というタイトルのイベントを開催させて頂きます。

パーティコンセプト

コンセプトをお伝えする前に、7月の「Katharsis 7th Anniversary」 @表参道VENTではClaudio PRCをはじめとした出演者さんの素晴らしいDJセットと、皆さまの熱量のおかげでは盛況に終えることができました。ありがとうございました。マジで楽しくて体感一瞬で終わりましたが最高でした!


このパーティでは、7年間のKatharsisのテクノを中心とした活動や、周辺との関係性を「総まとめ」することがコンセプトでした。
しかし、時に変わらぬことと同じくらい変化をしていくことは重要です。とりわけ2022年に関しては、これまでとの差異を生み出していくことが世界中で必要とされているように感じています。
今年後半は、その総まとめをベースに「濃密かつ新しい差異を生み出していくこと」をのコンセプトに、パーティと制作活動を続けております!
そのコンセプトが象徴するように、9/3はKatharsisで初めてのデイタイムからの時間帯であり、テクノのパーティを開催したことがない会場となります。これまでの7年間とは異なる新たなチャレンジが始まることから、「Katharsis -New Phases-」というタイトルになりました!

新たな会場 ADRIFTについて

9/3の会場となるニューベニュー「ADRIFT」は、下北沢駅から徒歩5分。小田急線の地下化に伴い生まれた1.7kmに及ぶ敷地が開発されて生まれた「下北線路街」にひっそりと佇み、駅周辺の混沌とした袋小路とは相反した広々としたスペースと最高峰のサウンドシステムを誇ります。

ADRIFTの外観。写真の右奥側が東北沢駅へと続く。

開放的な天井とミニマルな内装が特徴のフロアキャパは約200人。ワンフロア構成でじっくりと音楽に浸ることができます。周辺は住宅地エリアで、おおよそこんなすごいベニューができていることを知らなかった人も多いと思います。(小田急線沿いに住む自分もこの春まで知りませんでした!笑
パーティ終わりは下北沢で飲むもよし、渋谷までも1駅なのでそのままオールナイトパーティへ繰り出すアクセスもよい立地になっています!

天井が高く開放感のあるADRIFTのフロア

⾳響設計、空間監修はtoeのギタリストでありサウンドエンジニアとしても活動する美濃隆章⽒が担当。世界トップクラスのプロオーディオメーカーd&b audiotechnikの最新サウンドシステムを有する都内でも貴重なベニューです。

スピーカーのポテンシャルを最大限に引き出すためにルームアコースティック(室内の音響特性の調整)が設計されており、調音パネルが壁に並びます。これによって、心地よい反響と音楽体験を創造します。
音響PAはPA ONOが担当し、会場のポテンシャルとテクノ・電子音楽の腰にくるグルーヴをさらに引き出します!

デイタイム〜夜の開催について

正直、開催時間については今回の会場を決めるにあたって最も悩んだところです。ADRIFTは住居エリアに位置しライブハウス・レンタルスペースとしての営業形態のため、オールナイトでの開催はできません。(防音がされているのでフロアの音楽は全く外へは音漏れしません)
この7年間、Katharsisのパーティは全てオールナイトでやってきたし、オールナイトを否定するわけでもありません。深夜に音が止まりチルできる野外レイヴも浸透してきた今、シンプルに「会場の良さ」と「時間帯」を天秤にかけると、会場の良さを取るべきだと考えました!

ADRIFTでの開催プランを練っている途中で、デイタイム開催に賛同してくれた周りの友人も多くいました。自分自身も土曜の昼間はサウナに行ったり昼飲みしたりランチに行ったり、基本的にパーティ以外の場所で遊んでるんですよね。
その時間帯にしっかりとした企画を組んでパーティを開催をすれば、「皆さんの土日1軒目パーティとして機能するのでは」とひらめきました。ADRIFTの立地の良さもよく機能するでしょう。もちろん、Katharsisで遊びきるスケジュールの方には、踊りきれるタイムテーブルを準備しています。

夕方ごろのADRIFT屋外スペースから

また、昼間と夜の時間において、人間の五感や脳の動きが大きく変化します。一般的に、明るい時間は「思考の世界」が強く、暗い時間帯は思考が徐々に狭まり「感覚の世界」にいる傾向が強いと言われています。
こうした意識の変化をパーティでも受け入れ、さらに活用すれば「昼・夜どちらも楽しめるのでは」というアイデアが浮かびました。
例をあげれば良質な野外パーティって昼も夜も楽しいですよね。ADRIFTは箱パーティではありますが、時間帯や会場の良さを生かして、これまでの箱パーティとの「差異」を生み出していければと思います。
開催時間の変化に伴い、Katharsisでは初めて18歳未満も来場して頂けることになりました。家族連れもお越し頂けますし、バリアフリー設計や多目的トイレも完備しています。
後ほど詳しく書きますが、屋外スペースには出店とタープ、椅子を配置してゆっくり座れる空間を作り、お子様も楽しめるチルスペース「PARADISE BOOKS」も登場します。昼下がりから夜22時まで音楽に浸りながら遊べるパーティとなりますので、ぜひオープンから遊びに来てください。

出演アーティストについて

machìna

ヘッドライナーには、韓国人アーティストmachìnaがLiveで登場します。Pradaが寺田倉庫にて主催し話題となった「Prada Extends」や、ベルリン名門クラブ「Tresor」の30周年パーティ、カナダでの電子音楽イベント「MUTEK Montréal 」など、日本在住ながらこの夏は大活躍だった彼女。まもなく帰国してKatharsisへ出演となります。
Katharsisでは、モジュラーシンセやアナログシンセを駆使したエクスペリメンタルなLiveセットを披露して頂きます。machìnaの純粋なLiveセットの予定は国内ではこちらだけとなっているので貴重なセットとなるでしょう。

もともとVENTでのブッキングをオファーさせて頂きましたが、その際はタイミングが合わず。今回リベンジさせて頂きました。
DJとしてだけでなくレーベル/プロデューサーとして活動するKatharsisは、パーティシーンを盛り上げることだけでなく、日本国内のテクノプロデューサーを国内/世界に紹介し発信していくというもう一つの軸があります。鮮度・純度ともに高いmachìnaのLiveセットを実現できることは非常に楽しみです。彼女のLiveをじっくりと聴きたい方は2020年のMutekでの様子をどうぞ。

Shhhhh

共演DJとしては、民族音楽から最新の電子音楽全般を操り、オリジナルかつ魔術的なフリースタイル・グルーヴを創造するShhhhhが登場。ここ最近では数多くの野外への出演で、テクノ好きやレイヴァーからも多くの支持を集めるShhhhhさん。夕方から宵の口の時間に心地よく踊れる2時間セットを奏でてくれるでしょう。
2021年のiLINXでの野外セットがかなりツボで、よく聞かせていただいてます。KatharsisでもこれくらいのBPMから始まりそうです。

IORI

adak7のキャンセルにあたって急遽のオファーにも関わらず出演して頂けることになったIORIさん。日本人のテクノプロデューサーの中では名門レーベルPrologueやSemanticaからのリリースを続けてきた先駆者でもあります。KatharsisのローンチEPでは私のRemixを担当して頂き今でもお気に入りのトラックです!

マッドだけど独特の繊細さで織り交ぜていくプレイが特徴でお昼間の時間にプレイ予定です。

Kannabi

machìnaのあとのクロージングを飾るのは、レーベルのレジデントアーティスト・Kannabi。電子音楽の複雑な要素を紐解き、独自の解釈でいつもフレッシュなテクノの価値観を示してくれます。今年秋頃にはKatharsisからヴァイナルソロEPのリリースを控えています。Katharsisからは気づけば4年ぶりのリリースです。
Katharsisではオープニングを担当することが多い彼ですが、今回久々にクロージングをオファーしました。繊細でありながらも胸を突いてくるKannabiのDJの力強さに期待したいと思います。

Masafumi Take

最後にご紹介させていただくのは私、Masafumi Takeです。今回は久々の1番手オープニングということで、ノンビートから普段かけれないトラックをプレイしたいと思います。最近触りまくっているアメリカのモジュラーシンセメーカー「Pittsburgh Modular」のセミモジュラーシステムをDJブースに持ち込みます。

我が家のPittsburgh LifeForms SV-1

こんな小さい機体ですが素直かつ程よく尖ったいいサウンドを奏でます。ロウなシンセサウンドを織りまぜるHybrid setを披露できればと思います。オープンからフロア着火しますので早めに遊びに来てくださいね!


出店で盛り上げてくれる皆さま

清潔感のあるADRIFTのバーカウンターには、いつも威勢よく美味しいお酒を提供してくれる西麻布TrafficのBARクルーが出張してくれます。一般的なカクテルから、メスカルマイスターのふっくんが厳選したメスカル、クラフトビール、ワインを提供します。
エントランスを出てすぐの屋外のADRIFTの広場スペースは、下北沢と東北沢を繋ぐ真新しい遊歩道に面し、新たな出会いや交流が生まれるスポットになります。
可愛げなテントの中で尖りまくったセレクションの本と出会えるチルアウトスペースPARADISE BOOKS。

ストリートとスラングをテーマにしたアパレルブランド「BLITT」のポップアップ。シンプルなワンポイントTから野外レイヴで活躍しそうなハットなどをラインナップします。

食いしん坊たちが気になるフード出店は、焼き鳥屋台「Kotoariki Citta」さんで備長炭でじっくり焼き上げた群馬県産地鶏の焼き鳥が楽しめるほか、

南インドのミールスをベースにした手作りカレー「UneedaCurry」のキッチンカーが並びます!

また、ADRIFTに隣接する複合施設「reload」には、ワインショップ「Però」、おしゃれで美味しい立ち飲み屋「立てば天国」など約20店舗の”個店街”が連なります。今回はリストバンド提示で再入場可能となります。資本が入りつつも背伸びしすぎない心地良さを残す下北沢〜東北沢エリアの散策をお楽しみください。

さらに、このパーティのために製作したKatharsisによるTシャツを販売します。我々の友人でもあるアーティストのARIKAによるワンポイントモチーフのとKatharsisのロゴマークが融合しています。シルクスクリーンプリントで20枚限定となります。

Katharsis 2022 T-shirt ¥3000

フライヤーデザイン

青を基調にした爽やかなフライヤーデザインは、私Masafumi Takeが素材探しからディレクション。9月の昼下がりから宵の時間への移り変わりと、ヒトと時間の関係性と余白を表現しました。
こちらは当日のタイムテーブルです!

新たなベニューに集う気鋭の出演者と、そこに参加していただく一人一人が作り出すギャザリング。シモキタから始動する”Katharsis(カタルシス)”の新たな1ページが始まります。9/3はぜひADRIFTでご一緒しましょう。

Katharsis -New Phases-

2022.09.03.Sat 15:00 - 22:00
at ADRIFT

::Music::
MACHÌNA -Live
SHHHHH
ADAK7
KANNABI
MASAFUMI TAKE

::PA::
ONO

::BAR::
Traffic Nishiazabu

::Yakitori::
Kotoariki Citta

::Curry::
UneedaCurry

::Coffee::
B-LIB COFFEE

::Shop::
Katharsis (T-shirt)
BLITT
PARADISE BOOKS

::Aroma::
Yuri Nakagawa

::Ticket::
ZAIKO / RA
EARLY BIRD ¥2,000(Closed)
ADVANCE ¥3,000
DOOR ¥3,500
DOOR U-25 ¥2,000 (photo ID required)

::Notice::
・本イベントは20歳未満も入場可能です。中学生以下は無料となります。
・ダンスフロアにお子様をお連れの場合は、防音用のイヤーマフの装着をお願いします。
・多目的トイレ、エントランスにはスロープがございます。多目的トイレにはベビーシートがございます。
・再入場可能となります。入場の際にリストバンドのチェックにご協力お願いします。
・ダンスフロアは屋内、出店スペースは屋外になります。




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