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ブックマン・マーク:行動の軌跡

2/25(日)は上智大学四ッ谷キャンパスで「ブックマン・マーク:行動の軌跡」上智大学プレミアに参加。

恥ずかしいことだが、今日という日まで、ブックマン・マーク氏という人物を全く知らなかった。

彼は、2022年12月16日に31歳という若さで急逝された。アメリカのヴィラノヴァ大学を経て、ペンシルバニア大学で修士号・博士号を取得し、2021年~2022年に東京カレッジ(東京大学が設立した世界の第一線で活躍される研究者や知識人を招き、市民のみんなと学ぶ場を提供する場として設立された)のポスドク・フェローとして勤務という経歴の持ち主である。

彼は、アメリカや日本だけではなく、グローバルに障害者の権利や運動、そして政策を研究していた。

長い間、障害者の公民権や生存権などはこれまでに多くの活動家などにより、改善を繰り返されてきたが、一部の障害者には有効だったものの、多くの障害者にとっては何の意味もないものだった。

彼はその根本的な内容を追求し、終止符を打つために奮闘してきた。自治体や行政、企業などにとどまらず、東京オリンピック・パラリンピックのコンサルタント、国連の障害者政策コンサルタントとしても活動されていた。

彼の人生を描写した映画が上映され、私は障害者リーダーとして必要なのは、多くの人を魅了させる何かと、強い発信力が必要だと確信した。

要するに、いろいろな権利を一方的に訴えるだけではダメだということだ。

プレミア上映が終了した後、ブックマン・マーク氏の実の父、ポール氏と、継母のワスナ・ダバグ氏、障害者権利条約で活動されている長瀬修氏がいらっしゃったので以下を質問してみた。

私:Nothing about us without us の通り、障害のある人が最終決定の中枢に入ることは当然必要だと思うが、それに至るまでのプロセスを日本で行うに当たって必要なアクションとしては何が絶対必要でしょうか。

長瀬氏:あなたはすでに会社の中でコネクションができていて、それを活用すべきだ。

私:マークさんは多くの人を魅了させる何かを持っていたことが映画からも分かりました。やはり、障害のあるリーダーは、周りを巻き込む何かを持っていなければならないのですよね。

ワスナ氏:その通りです。人々が関心を持ってもらえなければ、素通りしてしまいます。

私:マークさんに会ってみたかったです。

最後はポール氏、ワスナ氏と強い握手をして、帰路についた。

なお、ブックマン・マーク氏については、以下のウェブサイトで東京カレッジ長の羽田正氏が記事をかいているので一読されたい。

https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/weblog/8301/

また、マーク氏の研究については以下のウェブサイトで確認できる。

https://bookmanresearch.com/(英語)


上智大学四ツ谷キャンパス2号館

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