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保険営業よもやま話「研修生はどこへゆく?後編 人の人生を駒として考える保険会社」

前回の続きです。
保険業界、特に損害保険の研修生周辺の「よくない」部分、保険会社の傲慢な態度や実態をさらしておこうと思います。
もし、これから保険業界にチャレンジしたいという方がおられたら、このようなことにならないように、彼のように人生を振り回されないようになれば。そのための役に立つ情報になればいいなと思い、記事を投稿しようと思いました。


がんばった研修生の卒業

私が研修を担当した研修生Aさん。
彼は知人からの紹介で、代理店に誘われて保険業界にやってきました。
優しい性格で、とても保険営業に向いているとはいいがたいAさんですが、お客さん想いで一生懸命なところが長所でもあります。
そんな想いが伝わったようで、お客さんを少しずつ獲得し、無事に2年目のノルマも達成されました。
晴れて研修生生活も卒業となります。

ほんと、頑張ったと思います!素晴らしい!!


卒業後は代理店?

卒業が決まる前、少し不穏な情報を耳にしました。
それは、彼が戻るはずの代理店が十分な給料を出せないんじゃないか、という情報です。

保険代理店業は手数料商売です。
契約をある程度もって帰らないと、歩合制の代理店の場合、自分の生活費を賄うだけの十分な収入は得られません。
Aさんにも事あるごとに、「副業」をすすめたり、「歩合制を固定給」に変更してもらう交渉したら?と忠告したりしていました。じゃないと食べていけないよ?と。

こちらの心配はやはり的中して、代理店からも「帰ってきてもしばらくは十分な給料を出せない」と言われたようです。

Aさんの気持ちとしては、「誘ってもらった以上は、数年は厳しい現実を受け入れてでも代理店に戻りたい!」とのことでした。

そんな想いをぶっ壊す保険会社の社員たち



そんなAさんの想いを踏みにじるかのように、保険会社の担当者が要らない工作を始めたようです。
つまり、「そんな給料の出ない代理店には行かずに、あっちの代理店に行こうぜ!俺が話通しておいてやるから」というものです。
あっちとは、地元で有数の大きな老舗代理店さん。年配の募集人も多く、保険会社主導でなんとか若返りを図りたいという意図があります。

さらに、別の企業代理店からも「人員が不足しているから募集人を増員したい!」という声がかかったようです。こちらは地元の有名なガソリンスタンド運営会社。副業で保険募集をしているという形態の代理店です。
支社長がこちらの代理店をごり押しして進めてきているとのことでした。

根回しもできないポンコツども

結局、老舗の代理店さんもガソリンスタンド運営会社も、どちらも直接Aさんとは話をされていません。それぞれの担当である保険会社の社員に話をしていて、ちょうどいい人材(Aさん)がいるからと、勝手に話をしている状況です。

まず、保険会社所属とはいえ、このやり方はAさんに対して失礼極まりない!なぜ直接話を聞く場を設けないのか、ほんと理解できません。

そして、それぞれの代理店さんに対しても、困っている状況の解決に!と提案しているくせに、全然根回しが出来ていない。
Aさんは当然ひとりなので、どこかの代理店を選んだ時点で、他方の代理店さんには迷惑をかけることになります。

代理店さんへだけでなく、保険会社の社員同士ですら話し合いができない状況です。

世の中のポンコツ営業マンはたくさん見てきましたが、現在の某保険会社の某支社ほど、ひどい社員がそろっている状況は見たことがありません。

Aさんへの忠告

これらの話を聞いた私は、Aさんに伝えました。
「どう転んでも、これはあなたの人生だよ?」
「保険の仕事を辞める、ということも含めて、自分がどうしたいのか早めに考えて、今週中にこの現状を「本来戻るはずだった代理店の責任者」の方へ報告しなさい!」
「でないと、自分だけ悪者にされてしまって、保険会社の奴らはきっと知らんぷりするよ。」
「自分の人生、自分しか責任取れないぞ!」

彼を直接導いてあげるだけの立場にはありませんが、研修でかかわった以上、Aさんには幸せな人生であってほしいと思っています。
保険会社の社員は、その時の自身の評価のために、平気で他人の人生をぐちゃぐちゃにします。

業界に若手が入らないのは、そんな奴らがさんざん若い研修生の人生をつぶしてきたからにほかなりません。

これから代理店を目指す人へ

最後に、これから代理店を目指したいと思う人に一言。
「自分の大事な人生です。他人にゆだねず、自分自身でちゃんと向き合ってください」
「保険会社の社員にだけは、自分の人生相談はしないでください。」
「ろくな結果になりませんから。」

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