1Q84を読み返してる
村上春樹は思ったよりも内容があるような内容な。しかし一つ言えるのはとにかくやたらと読みやすい。
しかしここにある世界観の青豆の男性嫌悪を読むと、村上春樹のフェミニストに媚を売ったような薄いリベラルな感じが滲み出てる。
村上春樹の世界はなんというか、自分の世界にこもる感じがするんだよな。そして今の激動の世界に移り変わろうとしてる歴史の転換点である現代において、村上春樹的なる文学、自分の世界に閉じこもることで自分のトラウマ的なものを克服していくというか、物語化することで救われようとする、引きこもり文学から、文学の主流というかそういうものが現実の社会と向き合っていく文学へと変わっていくのではないか?今まさに文学の流れが変わろうとしてる時なのではないかと、思いながら、しかしそんな現代においても、村上春樹の周りくどく、おしゃれで、ポップで、哲学風な、音楽で言うとオザケンっぽい感じもやはりまだ少なとも読む価値はあるのではないかと思いながら1Q84を読む。なにしろ読みやすくて、何かを考えてるふうに読書に浸れる作品ではあるから。
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