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住職を辞めて、FIREを目指そうと思った背景や心情について正直に書きます。

私は、2022年1月1日にFIREします。

そして、今日で最後なのでようやくカミングアウトできますが、私は住職です。

出家して5年。
住職として3年間、勤めさせていただきました。

住職引退&FIREという節目に、FIREを目指そうと思った背景や心情について、正直に書きます。

境遇は違うとは思いますが、FIREを目指す人にとって参考になればありがたいです。

出家

私は、2017年に禅寺を継ぐために、出家しました。

禅寺の住職になるには、最低1年間、厳しい修行をしなければいけません。

修行期間は、家族や友人と連絡を絶ち(携帯電話持ち込みNG)、睡眠時間が1~2時間が続くこともあり、会話NG、食事も基本的には肉魚NGと、全く自由がない生活。

厳しすぎて、自ら命を絶つ修行僧もいます...。

同じ日本とは思えないくらい恐ろしい空間でした。。。

1年間の修行の様子を「上田光淳」というペンネームで、kindle本で販売しています。

2018年春、無事に1年間の厳しい修行を終え、2018年冬に和尚の資格を取るところまでは順調でした。

父の死

ところが、その直後、当時の住職であった父の事故死により、私の人生設計が大きく狂うことになりました。

そして、父の他界により、全く引き継ぎがない状態で住職に就任し、夫を亡くした母は精神的にショックを受けて鬱になり、寺を出ることになりました。

両親が2人で行っていた仕事を、突然1人で行わないといけない状況になり、更に当時、子どもは0歳。

限界集落にある山寺なので、病院もなければスーパーもない地域。
子どもが住める地域ではないため、家族と別居生活が始まりました。

突然、父が可愛がっていた犬の飼い主になりました。

施設に入居していた当時100歳の祖母の通帳も預けられ、祖母のお世話をすることになりました。

父が亡くなってからは、本当に辛く、苦しく、忙しい毎日でした。

住職1年目|2019年

住職1年目は、父を突然亡くしたことに悲しんでいる余裕がないくらい、やることが多く、本当に大変でした。。。

そして、一番辛く、悲しかったのは、檀家や近隣住民からの嫌がらせ。

自分の子どもよりも若い、30代で住職になった私に対して、良く思わない人がたくさんいました。

”人の不幸で飯を食っている”
”坊主丸儲けだ”
”法事や葬式が続いた時に、指で円マークをつくってあざ笑う”
”お前とは飯を食いたくない”

など、1年中、嫌がらせを受け続けました。

他人の不幸を笑っている人が、そこには居て、何のために出家して、何のために住職になったのかわからなくなりました。

そして、住職として丸1年が終わった2020年1月当時の、私の気持ちです。

この地域で、住職としてやっていく自信がなくなってしまった
この嫌がらせに耐える必要はない
いつ辞めても良いように生活基盤をつくろう

住職2年目|2020年

2020年3月、コロナウイルスが流行したことで、葬儀、法事以外は、仕事がなくなりました。

私にとっては、副業の時間ができたので、第2の仕事をつくるチャンスでした。

このタイミングで、たまたま不動産投資やFIREの存在を知り、

これなら、仕事と両立しながら、少しずつ家賃収入(資産所得)を積み上げていくことができる。

そして、全く時間がない私にとって、FIREはとても魅力的でした。

つまり、

不動産投資であれば、住職をしながら、辞めるための体制がつくれる!
収益物件を買い続ければ、FIREができる!

と思いました。

あと、当時、住職として人生の最期に関わらせてもらったのは、30件程度。

喪主さんを通じて、故人様の人生の話を聞いて、色々と考えさせられたのは、

人は突然死ぬ

”いつかやろう”の”いつか”は来ない

やりたいことができずに死ぬ

そして、素直に思ってしまったのは

一度しかない人生を、悔いのないように思いっきり楽しみたい!!!

住職というのは、24時間365日体制で、常に葬儀が執り行えるように構えていないといけません。

夜中だろうが、関係なく電話が鳴ります。
そして、すぐに枕経というお経を読みに、故人様のところへ訪問しなければいけません。

この先、他人の葬式のために、一生どこにも行けない人生は嫌だ
この先、ずっと他人の葬式ばかり執り行い続けて、気づけば自分の人生終わってしまう

自分のことをわがままな奴だと思い、凹んだこともありますが、でもこれが本音です。

嫌がらせを受け続けた上、自分や家族との時間を犠牲にしてまで、他人の葬式のために人生を捧げる気持ちにはなれません。

不動産投資でFIREできることを知ってしまってからは、自分の気持ちを抑えることができなくなり、2020年3月から不動産投資を始め、不動産投資にはまっていくことになりました。

とにかく寺から出たい!限界集落から脱出したい!

負のエネルギーをパワーに変えて、この一心で不動産投資に取り組みました。

あと、私にとって限界を感じたのは、2020年秋。

寺の仕事、不動産投資、子育て、犬の世話、、、など過労によるストレスと睡眠不足により、群発頭痛や腰痛などで、寝込むことが続きました。

家族と別居中であるため、幼い子どもが寝てから、夜中に限界集落の寺に戻り、その後に犬の散歩をして、事務仕事をするという生活が続いたこともかなり負担になっていました。

起床は6時で、就寝は3時や4時のように、2020年は、睡眠が2~3時間の日も少なくなかったです。

この生活はいつまで続くのだろうか。
早くこんな生活辞めたい。

もう辞めることしか考えていませんでした。

住職3年目|2021年

2021年春、順調に資産所得が生活費を超える規模まで拡大できました。

そして、6月に第2子が生まれました。

家賃収入で生活ができるようになった。
今まで別々に暮らしてきたけど、これからは家族で一緒に過ごしたい。

できることなら、キャッシュフロー年1,000万円達成してから辞めたかったのですが、もう住職を続ける気持ちがゼロになってしまったので、キャッシュフロー年700万円の状態で辞めることにしました。

他の副業や株の配当金なども含めると、手残りが年840万円くらいある状態で、とりあえず生活はできるので、辞める覚悟ができました。

そして、2021年12月31日、無事、円満に退職することができました。

今後は、もう住職として寺院経営をすることはありませんが、これまでの経験を活かして、事故物件の供養や仏壇や位牌の魂抜きなど、私にできることがあれば、お勤めさせていただきたいと思っています。

FIREを目指す人へ

仕事や会社で嫌なことがあっても、すぐに辞めることはおすすめしません。

正直に申しまして、辛すぎて、ふらっと姿を消してしまいたい、と思ったことが何度もあります。

でも、辛い気持ちをぐっと堪えて、辞めた後の生活基盤をつくることをおすすめします

私の場合、具体的には、資産収入を生み出してくれる不動産や株を買ったり電子書籍を出版したり、ブログを更新したりすることに、できる限りの時間とお金を投入しました

不動産投資や株式投資、電子書籍やブログによる資産収入づくりを色々とやってみて思うことは、FIREを目指す人には、不動産投資をおすすめします!

FIRE後は、かつての私と同じようにFIREを目指す人を応援するために、時間を確保したいと思っています。

第1弾として、2022年1月に不動産投資に関する無料コンサルを行います。

ブログで、不動産投資でFIREするためのノウハウを発信していますので、興味ある方はご覧ください!

たった一度しかない人生。
いつ人生の最期を迎えるかわかりません。

私は、自分の人生を自分らしく生きるためにFIREを選択しました。

他人のために生きることは美しいと思いますが、やはり自分のために生きて、人生を楽しみましょう!

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