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ポール・ジャクレー展
フランスで生まれ日本で活躍した芸術家ポール・ジャクレー(1896~1960)の展示を見ました。
資料によると、3歳で来日し、幼い頃から浮世絵に親しみ、日本画を学び、30代後半から木版画を制作した彼は、日本だけではなく、旅で訪れたミクロネシアの島々の様子も作品にしているとのこと。また、父親の没後に母親が日本人と再婚し、韓国に居を構えたことから、朝鮮半島の人々を題材にしたものも登場しました。
作品は、鮮やかで個性的ななかにも、ぼかしのような淡色のグラデーションもあり、新しい融合を感じます。また、はっきりとした色調にも、表情には、憂いをにじませるものもあり、人物の物語も、作品に込められているように思えました。
日本の絵画技術をもとに、南方やアジアの人々が豊かに表現される一つひとつは、私に、新しい版画の世界を見せてくれました。
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