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基本の蒔絵〜蒔きっぱなし〜

ここのところ、難しいことにチャレンジする人の対応が多くて、基礎の基礎を忘れてたなと反省しています。やはり、最初は磨きより「蒔きっぱなし」。そして掃除の練習も兼ねての「針描き」。針描きの工程は来週になりますが、手癖やブレも含めてなんとも味のある作品ができやすい技法です。
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動画内でも散々な感じになってますが、髪の毛はあまり細かく描かない方が良いです。髪の毛や鱗などはリズムで描いた方が早くて楽なのですが、やっぱりもうちょっと粗い方が良かったな。線のリズムでいろんなムードが出ます。初心者の方は、もっと細い線を描きたい!!と思って練習をされてるのはよく知ってますが、反面、線の粗さや太さが牧歌的なムードを醸したり、フワッとした楽しい感じを演出することも多いので、持ち味は大事にされてください。

それから粉蒔き(ふんまき)について。今回は真綿を使う「綿蒔き(わたまき)」をしました。他には粉筒(ふんづつ)を使う筒蒔き(つつまき)をしたり、毛房を使っても問題ありません。それぞれいい点悪い点があって、綿蒔きは比較的少量の金粉で蒔けますが、埃がついたりムラになったりしやすいです。筒蒔きは粉筒の扱いに慣れるまで少し練習がいるというか、中指の動かし方が独特なので広範囲に均等に蒔くのは少々苦痛が伴います。あと金粉が結構たくさんいります。毛房は筒とセットで使うと良いです。

何事も一発でビシッと決まることは少ないので、いろいろ試して練習して自分に合うやり方、得意なやり方を見つけてもらえたらなぁと思います。あと、自分の癖との戦い。戦ってもいいし、手懐けてもいいし、、、。自分でも思った以上にダメージ受けてる。わかってたのになぁ。髪の毛を細かく描きすぎたらダメだぞ!って思ってたのに、描き始めたら楽しくなっちゃって、ゴリゴリ細かく描いてしまいました。あぁ、、、明日からも頑張ります。

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