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蒔絵筆の洗い方

今回は一度基本に立ち返って、筆の洗い方のおさらいです。ベテランさんにとっては何を今更な話ですが、でも時々「筆がカチカチなんですが、、、」という泣き言を聞くことがあります。「それは前回、洗い忘れちゃったんだねぇ」としか言いようがない。残念ながら、漆でカチカチになった筆とはそこでサヨナラになります。
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動画のように筆を洗ってください。筆洗いのヘラについては、わざわざ作っても良いですし、普段使っている普通のヘラを上手く使い回してもよし(尖ったところで筆を裂くように洗うのは絶対やめてね😭)、私は竹串の脇腹(?)で筆を撫でるように使うこともあります。

動作のキモは「油をつけながら筆の根本をトントン叩いて漆を吐き出させる」ということです。それができれば道具はなんでも良い。ただし、筆洗いは、そこそこ時間のかかる作業なので、道具が合ってないとものすごく時間がかかります。だから、やっぱり筆洗いのヘラ欲しいよね、っていうことですね。

今回の動画では”漆”のついた”蒔絵筆”を洗いましたが、カシュー漆や新うるしなどの合成うるしでも基本的に同じですし、蒔絵筆ではなくナイロン毛の絵筆や自然毛や人工毛の面相筆などに対しても同じです。

余談なんですが、時々「油で洗った後、シャンプーで洗えと聞きました」という質問というかタレコミ情報を聞きます。すみません。やったことないんでわからないんです。やったことのある方、どんな感じか情報お待ちしております。自分の筆で試すのはちょっと抵抗があるので(おい)、すみませんがよろしく(^^;)

それから、油の種類に関しては、やっぱり種油が一番良いですが、サラダ油でも特に問題ないです(テスト済み)。ただ、年単位で放置するときは最後は種油の方が良いかもしれません。過去に油が固まってしまったことがあったので。ちなみにその時は5年以上放置でした。それだと、どの油でもダメだったかもしれない。まぁ、時々はご機嫌伺おうね。

さらにさらに。オリーブオイルはどうか、米油は?なんとかオイルは?ってものすごいいろんな種類の油について質問をされては「ごめーん、油ソムリエじゃないからわからんのよー😭」と答えています。まぁ、多分だけど、筆の毛が全部切れて無くなったとか、そんなことにはならないと思うし、いろいろ試して、あとで教えてもらえたらありがたいです。

では今日はこの辺で。

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