手作りの道具〜棒〜

7月8月が非常にしっちゃかめっちゃかで、もう9月の声が聞こえてきました。えらいこっちゃ。まだもう少し追い込まれておりまして、あまりにご無沙汰しすぎるのも問題なので、今日は手元にある自作の道具をじっくり解説してみます。

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道具入れにあったいろんな棒です。ボールペンはサイズの参考に置きました。手に持って使うものだからそんなに極端なサイズのものはありませんね。大体が割り箸で、一本は使い切った蒔絵筆の軸、もう一本のは水牛のツノの櫛からの転用です。これは蒔絵筆の洗い方動画で少し触れましたね。そうです、筆洗いの棒です。

櫛


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かなり頑丈なヤスリから始めて、サンドペーパー#80、#240で形を整えて、耐水ペーパー#600、#800、#1200、コンパウンドで表面を磨く、、、というふうに、少々やりすぎな加工をしています。漆の学校1年生の時に先生に命じられてやったことなので、何を作ってるのかもよくわからないまま丸1日かけて作った記憶があります。普通に考えて、そこまでやらなくていいです。こんなふうな形状のものを探してもらったほうが早いですね。ただ、これは20年以上使えていますので、アホみたいな手間も無駄ではなかったのかもしれません。

では次。

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これは針木砥(はりきど)という道具です。金継ぎの仕上げ動画のあたりで登場したかな。データベース作りとか全くできないタイプなので朧げな記憶だけで生きております。過去のnoteをご参照ください。
 針はかなり太めの縫い針を蒔絵筆の毛が差し込まれてた所にボンドで固定しています。蒔絵筆の軸がない方(普通はそう)は割り箸などに画鋲で穴を開けて、そこに差し込んで固定すれば良いと思います。針の長さはペンチで切るなどして調節してください。これは作ってみたらちょっと針先が長くて不安定ですが、あまりしっかり力が入らない加減がちょうどよかったりもするし、また針先もあまり尖りすぎてないほうが良かったりもして、それはサンドペーパーで先を丸めてください。

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これは力一杯削りたい時の針木砥。安全ピンの針をペンチで切って、お箸に穴を開けて固定しました。接写すると針先まんまるですね。これは、針先を研ぎながらもう5年ぐらいは使ってると思うんで、そろそろお役御免かもしれない。思ったより使い勝手が良くて、ついつい使いすぎてしまいました。使い勝手が良いのを作り直すの、ちょっと嫌ですよね。お箸の軸も漆がいい感じに染み込んですべすべしてて持ちやすいし、新しいのはやっぱり少しガサガサするから。かと言って、お箸を少し切り落として作ると短くなっちゃって重心が変わるし 。こう見えて、意外と神経質なところもあるのですよ。

次に行こうと思ったけど、ずいぶんとボリューミーな展開になりそうなので、続きはまた今度。



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