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基本の蒔絵〜小指をどうするか問題〜

6月になりました。金継ぎがひとまず完成したので、少し要望があった蒔絵に取り掛かろうと思います。直接リクエストいただいた感じでは「神業見せてよ」的なのが多かったんですが、自撮りしながらの作業はみんなが思ってるより少し過酷なんやで、とだけ。できるところまで自炊で頑張ります。
(YOUTUBEロゴをクリックしてください。はめ込みは見づらいです)

さて、今回は基本の基本の基本について少し触れました。わざわざ動画撮るほどのことかとも思ったんですけど、案外そういうことって、サービス提供側が一方的に”つまらない事”と斬って捨てて来ていて、教わりたい人はどこを探しても情報がなかったりするのかなと思ったので、余計なお世話動画を作りました。

色々知りたいこと聞きたい事はあると思いますが、とりあえず見よう見まねで始めてください。小指を立てて筆を持つと、小指がすごく邪魔で「なんでこんなことやらされてんの?」と疑問を持たれる方も少なくないと思うんですが、逆に「じゃーなんで、ほとんどの蒔絵師は小指を立ててんの?」ってことにも疑問を持ってほしいわけです。答えは至ってシンプルで、小指立てたほうが捗るからやってる。

動画の中でも言ってますが「支えている」のですね。小指は不安定な筆先を安定させるための杖です。練習台になにか平面的な漆塗りの板があるといいのですが、何もなければ厚手のアクリル板や、100均で売ってるような無地の下敷きを段ボールに貼り付けたものなどでも構いません。なにか準備して、適当な図案をカーボン紙で転写して運筆の練習をしましょう。本の挿絵などを薄紙に写しとって、カーボン紙で転写するとかどうでしょう。まずは小指の筋トレから。

もうちょっと本式な図案の写し取り方は次回以降に解説しますので、どうぞお楽しみに。

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