見出し画像

『TRUE / Jon Anderson & The Band Geeks』 リスニング・パーティ・レポート的レビュー

1.True Messanger
いきなりの12弦アコギでYes感満開!2周目、ポルタメント掛かったシンセでユニゾンしつつ、オルガンやらイイ感じのべーすやら、フレーズも然ることながら、使ってる音色があまりにもYes!

そして、ARWの来日公演の時も痛感したけど、ジョン・アンダーソンの本物感が凄い!

2.Shine On
この曲もMV公開されてたか。イントロからニヤける。「何かに似てる」という感じでもなく、正に「クラシック Yes + 90125 Yes」という表現がピッタリだと感じる。よくぞここまで美味しいとこ取りで曲にまとめてくれた!と感謝すらしたい。

3.Counties And Countries
ハウ師匠っぽいソロのバックで変拍子なキメ、からのアコギをバックにジョン・アンダーソンが歌ってくれる幸せ。しかし、この人、マジで変わらんな!もう70代も半ばでは?!

途中のフワ〜としたシンセも、ちょっと『危機』を彷彿とさせてイイ感じだけど、このポップな感じは『The Ladder』辺りに入ってても違和感ないかも?

4.Build Me An Ocean
ピアノをバックに歌うジョン・アンダーソンに聴き惚れてた。間奏も含めて、メンバーのYes愛がひしひしと伝わって来て良いです。

5.Still A Friend
イントロが始まった時は「ちょっと毛色が違う?」と思ったけど、リズムと歌が始まったらちゃんと世界観が確立された!忙しなく動くベース・ラインが素敵!スライドがハウ師匠のペダル・スティールっぽくてハマり過ぎ。

6.Make It Right
まさかのナイロン弦でトレモロ?!この人、どんだけ芸達者やねん。。。
後半のヴォリューム奏法もそれっぽいです。

7.Realization Part Two
曲間ナシで始まった。淡々と進む曲調ではあるけど、そのオケの中でベースがずっと動いてる感じ。素晴らしい。

8.Once Upon A Dream
最初の部分、同じ音をキープし続ける歌メロが、ちょっと「The Revealing Science of God」(神の啓示)っぽい。

ギターに関してはトレヴァー・ラビンっぽさは感じられず、ひたすらハウ師匠っぽい。

9.Thank God
派手な変拍子とはなく、わりと普通のポップスっぽい印象。ヴォリューム奏法なスライドがホント、それっぽい(褒めてます)。

10.Build Me An Ocean (Piano And Strings QUartet)
イントロ、キーが違う?!って思ったけど、歌が入ってからはリミックス的な感じなのかな。個人的には本編に入ってるVer.の方が好きです。

先行公開されてたMVで期待度限界まで上げられてたけど、通して聴いて「往年の名作群に勝てるのか?」と言われると、「標準的な作品」と言わざるを得ないか?いや、物凄く素晴らしいのは間違いないけど。

衰えを知らないジョン・アンダーソンの本物感と、メンバーのYes愛に脱帽するしかない、本家よりもYesっぽい作品でした。もうちょっと90125要素があっても嬉しかったかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?