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テンション乗せたらエラいのか?! - 「Mela! / 緑黄色社会」のAメロ問題 -

その昔、大マジで「Cのトライアード弾くの、恥ずかしくないですか?」と言う鍵盤奏者がいて、実際、彼は「C」の時に9th乗せて「Cadd9」とかで弾いてたんですが…自分の曲ならいざ知らず、サポート仕事で元の曲のコードが「C」なのを「Cadd9」にするのは、やはり何か違うなと、今も思う。いや、気持ちは分からなくもないけど、やはり「C」は「ド・ミ・ソ」なわけで、作曲家 / アレンジャーは意図があってそういうヴォイシングにしているわけで、ね。「やるなら自分の曲でやれよ!」と強く思うのです。

2020年、ヨルシカと並んでハマったアーティスト:緑黄色社会。「Mela!」を授業で解説することになって初めて聴いたのですが、歌が素晴らしいなというのが第一印象で。その後、他の曲も聴きたくてアルバム2枚買いましたが、鍵盤アレンジも結構気に入っています。ピアノがメインでありつつ、シンセがカッコ良いのが個人的ツボです。

で、アルバム単位でお気に入りなんですが、未だにどうしても 馴染めないのが「Mela!」のAメロの7〜8小節目(0:43〜)。

1A (Key=A♭)
| B♭m7 | D♭/ E♭| Fm | Fm |
| B♭m7 | D♭/ E♭| Fm・C7(-9) | C7 ||

コード進行自体は別に特別なわけでも何でもないのですが、「C7(-9) 」の時のメロディが「A♭」=「+5 or -13」で、何れにしても、ドミナント上では問題視されないんでしょうが、個人的にはどうにもシックリ来ない。この部分に来ると、毎回「この進行、テンション、要るか?!」と思ってしまいます。頭硬いのかなー。。。

アルバム『SINGALONG』には「Mela! (夏を生きたRemix)」というVer.が入っていて、そちらは

1A (Key=A♭)
| B♭m7 | E♭| A♭maj7 | A♭/C |
| B♭m7 | E♭| Cm7 | Fm ||

というコード進行。僕が馴染めない部分はFmに解決しててイイ感じです。

僕は昔からオリジナルVer.信仰が強くて、リミックスとか気に入ることはほぼないのですが、「Mela!」に関してはリミックスの方がシックリ来てます…いや、リミックのアレンジで発表されてたら、ここまでヒットしなかっただろうとは思いますけど。

アルバム2枚中、こういう若干「当たってる」と感じる部分は他にはないので(<本人比)、そういう意味でも不思議なパートではあります。


「冬の朝」 #Now_Playing ですが、マジで泣けるな、この曲。。。
オフィシャルで上がってるので貼っとく。


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