本当にフィジカルの強い選手とは?〜現場で感じた身体理解の重要性〜
こんにちは!
イクサポです!
今回もゲスト記事を書いていただきました!!今回のゲストは、、、
『Jリーグチームのコーチングスタッフ』です!!
プロの現場で働いて感じたフィジカルが強い選手とは?
現場からの生の声をお届けします!!
なぜコーチの人に記事を書いて頂いたか?
それは、地域レベルになればなるほど、チームにいるトレーナーは少なくなり、コーチングスタッフのみの場合が多い。
そのため、コーチングスタッフがフィジカルに対してどのような考えを持っているのか、どの程度理解があるのかを把握しておくことは非常に重要なのだ。
トレーナーやフィジカルコーチが意見や提案をしたところでコーチ・指導者の方がそれを理解し、現場に落として頂けるような仕組みを作って行かなければ日本のスポーツ界は変わって行かないと思っています。
今回はその中でもJリーグでコーチをされている方に、フィジカルという視点から書いて頂いた貴重な記事です!
それではどうぞ(^ ^)!
以下、記事の内容
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最近のスポーツ現場では「フィジカル」について様々な見解がある。
どの見解も参考になる内容が多いなというのが率直な感想。
そこで、特にサッカーにおいて、プロ選手や大学生~小学生を指導してきた僕が感じることをまとめた。
■トップレベルの選手に共通しているもの
多くのサッカー指導者や選手が耳にする、口にする言葉ではないだろうか。
「〇〇はフィジカルに優れているよね」「△△はフィジカルすごいね」。
僕もこのような言葉を使いますが、ではフィジカルに優れているとはどういうことだろう。
もちろん、身体が大きい選手、身体が強い選手、パワーがある選手、足の速い選手のことを指す。このような素質を持ち合わせていることに越したことはない。
しかし、サッカーにおいてそれが全てかと言われたら、必ずしもそうではないと考える。
僕が考えるフィジカルにおいて重要なことは、
自分の身体の特徴を理解し、身体を上手に使えることである。
正直どういうこと?と思う人もいるだろう。
思考の出発点を「フィジカル」からではなく、「サッカー」から考えよう。
サッカーにはボールに触っている時間 =「オンの時間」
ボールに触っていない時間=「オフの時間」がある。
1試合90分間のうちオンの時間は約2分間
と言われており、残りの約88分間はオフの時間である。
サッカーでは、このオフの時間にどういう動きができるか、何を考えられるかがとても重要だ。
特に、トップレベルになるにつれてプレースピードも上がり、プレーするスペースも狭くなる。その状況下でプレーするためには、
✔︎ボールの状況
✔︎味方の位置
✔︎相手の位置
✔︎身体の向き
様々な要素を観て、瞬時に判断し、実行しないといけない。
そこに ”自分の身体の理解度” も含まれてくる。
つまり、自分の身体の特徴を理解していることで、自分のプレーの良し悪しや、プレーの幅を狭めたり、広げたりすることができると考える。
例えば、パワーがない選手がいたとしよう。この選手は、普通に相手選手と競り合うと負けてしまう。
つまり、俗にいう「フィジカルが弱い選手」になる。しかし、パワーがない選手が、自分にパワーがないことを理解していることで、相手よりも先に良いポジションをとることや、良い準備をして当たり負けしないようにする。
すると、この選手は「フィジカルが弱い選手」ではなくなるのだ。
また、走ることが遅い選手がいたとしよう。この選手は自分の身体を理解していなければ、足の速い選手と同時にスタートしても負けてしまう。しかし、走ることが遅いことを理解していれば先に良いポジションをとる、先に動き出すなどの準備で相手選手に勝ることができる。
それでは次に具体的な例を見ていこう。
育成年代のフィジカルサポートの環境改善に使わせて頂きます!🙇 皆さんの力で日本サッカーを発展させて行きましょう🔥