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あなたの最も身近にある身体データ 〜スポーツ選手の体組成をどう考えるか〜


こんにちは!
イクサポです!

今回は,体組成について話していこうと思います.
これは一番身近に測れる身体データです!
しかし,選手自身が自分の身体状態を把握する上で非常に重要なデータとなります.このデータの変化を捉えるだけでも多くの怪我と関連してくると考えられるので,ぜひみなさんも一緒に考えていきましょう!!

体組成ってなに?

正確に言うと,身体組成といい,身体の成分組成のことです.身体は水分・タンパク質・脂質・ミネラルの4つの主要成分で組成され、「脂肪・骨・除脂肪軟組織」の3要素に分類できます。

また,他の分類方法として
① 脂肪(量)(fat mass:FM ):脂肪組織および他の組織中に含まれる全ての脂肪
② 除脂肪(量)(fat free mass : FFMもしくはlean body mass:LBM)
:水分,筋肉,骨,内臓などを含む脂肪以外の全ての組織
と言うものもあります.

つまり,体重は,この3つないし2つの要素を全て含んだ重さになるとされています.

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現在販売されている体組成計では様々な数値(骨格筋量,内臓脂肪量など) を求めることができるものもほとんどですが,先ずは
・体重 × 体脂肪率=脂肪量
・体重 − 体脂肪量=除脂肪量で求められるのでやってみてください!

またこの2つの要素のバランスが非常に重要になります.
特に体脂肪量を気にする方は多いですが,除脂肪量もかなり気にした方がいいです!笑

先ほど書いた通り,除脂肪量は脂肪以外の全ての組織ですが,ほとんどが骨と筋肉の重さです.除脂肪量に占める筋肉量の割合は48.2~54.4%です.

またトレーニングと食事により,主に変化するのは筋肉量もしくは水分量と考えられるため,除脂肪量の変化は筋肉量もしくは水分量の変化と捉えることができます.水分量は暑熱環境下などでしか大幅には変化しないため,ほぼ筋肉量の変化として捉えることができると考えられます.

これより,トレーニングにおける身体組成への変化を見ていく上で除脂肪量を一つの指標とするといいでしょう.

加えて,身長の影響を取り除いた指標として,
除脂肪量 / 身長=除脂肪量指数(LBMI)を用いると,チームの選手のデータを比較することができます!


ちなみに高校生年代においては,管理栄養士さんに伺うと除脂肪量が36kg以上欲しいとのことでした.1つの参考にしてみてください!

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