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「疲労するのは乳酸が溜まるから」って本当?


みなさんこんにちは!
イクサポです!

今週は疲労の原因とされている乳酸について書いていこうと思います!!

よくスポーツの現場ではこんな言葉を耳にします
「乳酸溜まってきた!やばい!」
「疲労やばい。乳酸早くなくなれ」

もはや当たり前のように使われている乳酸という言葉ですが、本当にきちんと理解していますか?

この記事を読んだ後は気軽に乳酸と言えなくなるかもしれません。笑

ちょっとマニアックな内容ですが、最後までお付き合いください!!


乳酸ってどうやってできるの?


簡単に説明すると、乳酸は糖が分解される過程で出来ます。

これだけでは理解しにくいので糖が分解される過程を見ていきましょう!!

食べ物として体内に取り入れた糖は、消化されてグルコースになり血液中に出ます。
そしてそのままエネルギーとして使われるかグリコーゲンという物質となって体内に蓄えられます。

糖が分解され、エネルギーが作られる場合、解糖系という代謝系で分解されます。
言葉の通り、『糖』を『分解』する経路です。

下の図を見てもらうと分かるようにこの解糖系でピルビン酸が分解されてATPが生じ、副産物として乳酸が出来ます。

画像1


その後、細胞内にあるミトコンドリアの中に入り、酸素を使うことでより多くのエネルギーが作られます。そして最終的には二酸化炭素と水となるのです。

つまり、乳酸ができるということは糖が使われていると言えます!
エネルギーとして糖が多く使われている運動をしているのです。

糖は筋肉や肝臓に普段蓄えられていますが、その貯蔵量は多くありません。そのため、長時間運動していると糖が足りなくなり、血糖値が下がったり、意識がもうろうとしてきたりします。

つまり、
乳酸が多くできる=糖が多く使われる=長い運動はできない

と言えます。

ここまでが前提です。
それでは次に乳酸が疲労物質として長年捉えられてきたことについて考えていきます

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