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【超厄介!?】謎多きグロインペイン症候群の原因を丁寧に紐解く

こんにちは!

イクサポです!

スポーツ現場ではそろそろシーズンインに向けてトレーニングの負荷が上がってくるころだと思います!

そんな時に経験する怪我が

グローインペイン症候群


聞いたことない人もいるかもしれませんが、非常に厄介に怪我です。

なぜ厄介かと言うと、グロインペイン症候群とは一言に言っても、原因はあまり分かっておらず、その定義すらも曖昧だからです。

今回は、論文を元に、このグローインペインについてまとめて行きたいと思います!

それでは行きましょう^^


グロインペイン症候群とは?

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参照:日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/groin_pain.html

「グロインペイン症候群」は鼠径部(そけいぶ)周囲の痛みを総称した呼び名です。

ランニングやキック動作などで痛みが出る疾患です。
痛みの出る部位は股関節や足の付け根だけでなく、下腹部やその周囲にも痛みを感じる事があります。


グロインペイン症候群の鑑別方法

グロインペインの鑑別方法としては
・構造的破断
・機能的破断

の 2 つに分けて考えます。

まず構造的破断は、

・FAI、股関節唇損傷などの股関節内病変
・腸腰筋肉離れ
・腹直筋腱炎
・長内転筋腱恥骨部付着部損傷
・短内転筋群恥骨部付着部損傷

に分けて考えます。

<チェック方法>
画像所見、理学所見(機能評価)の 2 つを合わせてチェックします。
<画像所見>
MRI、CT、骨シンチ
<理学所見>
・痛み
・部位
・安静時痛
・動作時痛
・ストレッチ痛
・関節可動域
・インピンジテスト
・股関節屈曲
・股関節内旋

画像診断、理学所見により、FAIや股関節唇損傷が見つかり3 か月程のリハビリで症状が改善しなければ手術になります。
構造的破断の改善は手術になりますが、この手術の見極めが大切になるため、股関節専門医の受診をおすすめします。

また、関節外病変である筋肉や腱の炎症が見つかれば、リハビリテーションによる機能改善が必要となります。

徒手療法、運動療法により機能的破断を改善し、完全復帰を目指します。
画像所見が陽性であるからと言って復帰できないとは限りません。

画像所見は一つの目安であり、機能改善が見込めれば復帰可能です。
腰椎椎間板ヘルニアと同じ考え方ですね。ヘルニアが出ても症状がない方は沢山います。

次に、構造的に問題がなければ、機能的破断を探します!

・筋出力
・筋の延長
・筋の短縮
・筋の癒着(全身)

画像所見が改善するまで、痛みが無くなるまで安静にするだけではなく、痛みなくできるエクササイズから始め、身体の使い方を改善させることで、スポーツ復帰を目指していくことが大切です!!


グロインペイン症候群の分類

上記の鑑別方法に加えて、もう1つ頭に入れておきたい分類があります!

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