明日から使える運動生理学 〜ATP-PCr系〜
こんにちは!!
イクサポです!!
今回は、久々の運動生理学コーナーです!!!笑
以前、エネルギー代謝の概要のみ説明して終わっていたので、今回から具体的な内容に入っていきます!
まずは、今回第1弾ということで無酸素性エネルギー代謝のうちのATP-PCr系について書いていきますね!
ATP-PCr系とは?
このエネルギー代謝経路は今後紹介するエネルギー代謝経路の中でも最も短い経路になります。
ATP-PCrもしくは、ATP-CP系と言われています。
筋肉にあるとクレアチンリン酸(PCr)を使い、ATP(アデノシン三リン酸)を再合成する代謝経路です。
一般的に運動の時このエネルギー代謝経路を使うかを簡単にいうと、
『7〜8秒以内の全力運動を行った時』
と表すことが出来ます。
ここからは詳しくどのようにATP を生み出しているのかを説明します!
下記の図をご覧ください!
ATP-CP系は、他のエネルギー供給ルートである「解糖系」や「有酸素系」よりも、エネルギーを生み出す速度が非常に高いのが特徴です。上図のような反応をする事で即座にエネルギーを生み出すことができるからです。
エネルギー供給の元になるのはクレアチンです。クレアチンの体内での総貯蔵量は約120gあり、95%は筋肉で残りの5%は脳に蓄えられています。筋肉内ではクレアチンリン酸の形で保存されています。
クレアチンリン酸をクレアチンとリン酸に分解した時のエネルギーを使ってADP(アデノシン二リン酸)と結合し、ATP(アデノシン三リン酸)を再合成します。
100mや試合でのショートスプリントでは、このエネルギー代謝を利用しています。
しかし、このクレアチンリン酸は筋肉内に少ししか蓄えることが出来ません。そのため、永久的に運動で使用することは出来ません。
また、クレアチンリン酸が減ってしまうと、運動時の出力は大きく低下しまい、100m走のような全力疾走での速度を何分も継続出来ないのはそのためです。
実は7〜8秒しか継続できないは嘘⁈
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