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不登校 ~教育相談について~

子どもの不登校について相談できる場はたくさんあります。
かといって、誰にでも相談すればいいというものでもないし、誰に何を相談するのかって意外と大切です。
今回は、私が受けた教育相談について書きたいと思います。
誰に相談するかを選ぶ際の参考になればと幸いです。

◆教育相談とは・・・

教育相談は、各都道府県にある教育センターで受けられます。

小学生・中学生・高校生を対象に、本人・保護者・学校関係者からの学校生活等に関する相談や発達に関する相談が可能です。
また、発達に心配がある乳幼児の相談も可能です。
相談は、電話相談と来所相談の2種類があり、相談は無料です。(電話相談の場合、通話料の負担はあります。)

医療機関ではないので、診断されたり検査されたりすることはありません。学校関係者の研修機関でもあるので、学校関係者に指導とまではいかなくても、保護者からは言いづらいことを代わりに伝えてくださったり、必要ならば学校に出向いて同席してくださったりすることもできるようです。
不登校児への対応も心得ていらっしゃって、かつ学校という組織についても詳しい人に相談できるといった感じかなと思います。

◆教育相談を受けてみた ~教育相談の実際~

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私が教育相談を受けるに至った経緯は、近所のママ友さんから勧められたことがきっかけでした。
そのママ友さん宅では、高校生の娘さんが不登校になり、相談に行ってみたということでした。今振り返ると、何が良かったのかの理由ははっきり言われなかったように思いますが、「良かったよ!1回行ってみて!」と勧められたのを記憶しています。
勧められた当初は、あまり必要性を感じておらず、聞き流していました。
息子が2年生に進級した頃、学校以外につながりを持つことも考えた方が良いのかなと考え始め、まずは電話相談してみました。
電話で息子の年齢や状況など、質問されることに答え、来所を勧められて、来所相談につながりました。

来所相談に出向くと、息子の担当者と保護者である私の担当者が各々いらっしゃって、毎回最初の10分くらいは4人で近況を話すところから始まります。その後、40分程度は親子別々に面接を受けます。息子は小学校低学年ということもあってか、プレイルームで遊びながら、息子の話や気持ちを聞いてもらっているようです。卓球台やトランポリンから、プラレールやレゴブロック、カードゲーム、剣や刀などの戦いごっこができる遊具まで充実しているので、来所相談の目的をほとんど忘れて、息子は遊びまくっています。
最後に、5~10分程度、再び4人でシェアする時間があり、そこで息子と息子の担当者から私に伝えたいことを話して終了といった流れです。

毎回終了時に次回の予約を入れていただいて、2~3週間に1回くらいの頻度で利用しています。
私は自分の話を聞いてもらうというよりは、息子が自分以外の人と信頼関係を築いて、私に言えないことを聞いてもらったり、遊びで表現したりすることで、感情が発散できて気分転換になるのであれば、こんなに嬉しいことはないと思って利用しています。
正直、自分の話を聞いてもらいたいという人にはオススメしません。
私が教育相談の利用を継続しているのは、息子が行きたいと言い、楽しんでいることが第一の目的で、私としては第3者に息子の様子を見てもらうことで、自分とは違った視点の意見を聞けたり、学校にお願いしたい対応が現実的かどうかのアドバイスをもらったり、必要な時には連携してもらえるという安心感があるからです。

子どもの不登校のことを相談できる場はたくさんあると思いますが、自分の目的やニーズと合っているかを明確にしておくことは、とても重要だと思います。

◆子どもの不登校について相談する時の心構え

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教育相談は、そもそもが文科省や教育委員会の関連機関です。
子どもの不登校という状態に対し、無理やり学校に行かせるといった助言はもちろんありませんが、話の方向性としては、子どもの学ぶ権利や学びの機会をどう確保するかがあちらの目的ではあるんだろうなと感じています。
そのために保護者ができること、改善した方がよい関わり方などを遠回しに指摘されているような感じを受けます。

私が学校に付き添ってまで、息子の意思を確認しないまま放課後登校を継続することに疑問を持ち始め、息子との信頼関係を再構築する方を優先したいので、付き添い登校をやめると宣言した時には、結構言われました。
「ずっとこのままで良いわけはない。大人になってからのことを考えれば、行きたくない所にも慣れていかないといけない。」
「心の中で思っても、私だったらそういうことは直接言いません。」
「〇〇くんは、失敗しない所(自宅)にいたいだけ。」

息子や私のことを若干否定的に言われて、私たちはダメと言われているようで、辛くなる時があります。
私は「行きたくない所にも慣れていかないといけない。」という意見には反対です。息子が失敗しない所を選んでいるとも思えません。
そもそも無理しなくてもいいと思っているし、逃げる勇気も必要、それも強さだと思ってます。
付き添い登校をやめることについては、そもそも学校関係者が賛成するとは思っていなかったので、理解してもらえなくてもいいと思っていました。

こんな感じで、私はあちらはあちらの目的があり、それが仕事、私とは違うんだと理解することで聞き流しました苦笑。
こんな思いまでして、教育相談に行かなきゃいけないの!?と思うようになったら、やめようと思ってます。今は息子が喜んでいて、私には私の目的もあるから利用しています。

子どもの不登校について相談する時の心構えは、
相手には、相手の目的や職務があることを理解しておくということです。
学校関係者、スクールカウンセラー、教育相談、児童相談所等など、無料で相談を受けられる場はたくさんあります。
有料のものも入れると、選択肢はかなりたくさんあります。
自分は今何を求めていて、何を解決したいと思っているのか。
まずは自分で明確にしてから、相談相手を選ぶことが大切です。

なかなか明確にすることが難しい時には、とりあえず相談してみると良いかもしれません。
どんな相談も辛くなる時はきっとあります。
でも、相談機関の方々はそれぞれの立場で力になってくださいます。
1人で抱え込むよりは、ずっとマシだと思います。
相談相手とすれ違いが起きて、辛くなった時には我慢したまま続けないことです。相手にその思いを伝えるなり、相談相手を選び直す。

いろんな人の意見・考えを聞いても、最終的には子どもの意見・希望が1番で、親子で話し合って決めるを貫いていくこと。
それさえ見失わなければOK!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


放課後登校やめます宣言のエピソードについては、
こちらの記事に書いてます!


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