見出し画像

【第3話】アヤワスカと、人が死ぬ直前に脳の松果体から大量に分泌されている物質について【臨死体験】

日本に帰ってくるたびに心の中に空いた真っ暗な空虚の穴と、窒息しそうな虚無感の日々の中で僕は、日本人YouTuberの方々の現地ペルーでのアヤワスカの体験動画などを見ながら、自分自身の精神的な治療としてアヤワスカ関連の動画を見ていました。

『こんなにも生きづらさを感じるのは僕だけに原因があるんだろうか?』
『社会にもその原因があるんじゃないだろうか?』
『こんなに苦しいのに、なぜ社会は放置しているんだろう?』

自分には珍しく苦しみの一因を他に探しながら、思考のバッドループの中で気づくと無意識で、日本の法律では規制されているような植物について検索をしている自分がいて『ハッ』としました。


その時僕がわかったことは、"薬物"などで逮捕される人を僕らは一括りに『罪を犯した人』というレッテルを貼りますが、

もちろん快楽として手を染める人もいるんだと思いますが、本当にどこにも救いを見つけらないほど精神的に追い詰められている時に、

もしも目の前にそうしたものがあった場合、最後の『救い』として手を出してしまう人の心が、僕は理解できた気がしました。

※ここの心理状況は、なかなかそれを経験した人にしか理解してもらえないかも知れませんが。



歌手の尾崎豊さんが薬物摂取で逮捕された後に作った曲『誕生』の歌詞の中に、こんな一節があります。

心の弱さの逃げ道に罪を犯した俺は
捕えられ牢獄の重い扉の奥で息をひそめた
そして裁判の後俺は手首ナイフで切り付け
気がつけば病院のベッドの上薬漬けにされた
あぁ教えてくれ俺のどこに間違いがあるのか
街の冷たい風から逃れて生きてきただけなのに
誕生:尾崎豊


『もちろん(現在の)国のルールではそれがダメなことは分かっている。』
『けれど僕は間違いを犯そうとした訳ではなくて、ただ救いを求めて生きてきただけなんだ』

僕自身がどこにも光を見つけられずにいる中で、この歌詞の伝えたい本当の意味が伝わってきた気がしました。



話しが逸れてしまったかも知れませんが、現実へのこうした僕の行き詰まった心理状態が、日常の外にある世界への探究へ押し出すきっかけになったことは、間違いないと思います。

その後僕は、日本各地で講演を行うことで日本での役割を見つけられ、数年間原因が見つけられなかった心の中に空いた空虚な穴から脱する機会を見つけて行くのですが、アヤワスカについて理解を深めていく中で辿り着いた一つの重要なキーワードがありました。


出典:http://littleatoms.com/science/psychedelic-drug-could-explain-our-belief-life-after-death

それが『DMT(ジメチルトリプタミン)』と呼ばれる、自然界に存在する天然物質でした。

DMTは自然界のあらゆる植物や果物の中に微量に含まれていて、哺乳類や人の体の中でも分泌されている物質です。

そしてこのDMTこそが幻覚作用をもたらす物質で、アヤワスカにはDMTが大量に含まれていて、それがアヤワスカによる神聖な体験を生み出している…という事実を知ります。


そしてこのDMTですが、なんと人が亡くなる30秒前に、脳の松果体から大量に分泌されることが研究で解って来ています。

はい、ここが重要なポイントです。

人が亡くなろうとする時、その死の淵から生還した人が口にする体験談がありますよね。

そう『臨死体験』です。


臨死体験では、遠くから死の淵にある自分の元へ駆けつけてくれる人の姿が見えたり、

自分が空中に浮いていて何とか命を取り止めようと懸命に処置をしてくれている医師の方達の姿を眺めていたり、

天国のような場所でずっと昔に亡くなった家族が迎えに来てくれたり、

肉体から解放され全てが愛のような感覚に包まれたり、時間や空間の制限を超えた体験をします。

この臨死体験とアヤワスカの儀式を通して辿り着く世界での体験は、とても共通点が多いことを僕は知ります。


面白くなってきましたよね?

ここから僕が伝えたかった本題に入って行きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?