米国インデックス投資は、日本の投資信託と米国ETFのどちらが優位か?

米国のインデックスに投資する方法は、日本の投資信託に投資する方法と、米国のETFに投資する2種類の方法があります。日本の投資信託に投資しても、中身は米国のETFですのでパフォーマンスは同じのようにも思えますが、最終的なパフォーマンスは日本の投資信託の方が高いです。

その理由は米国ETFに投資した場合は、配当に対して20%の税金がかかるためです。(「外国税額控除制度」を利用し確定申告した場合。しない場合は2重課税で税金は合計30%となる)

下の表を見てください。三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と米国ETFのバンガードS&P500ETF(VOO)に投資した場合で10年間でパフォーマンスを比べてみた表です。S&P500の年間上昇率を5%で固定して、年間配当は1.2%で計算しました。投資信託は配当金は自動的に再投資されますが、米国ETFの方は配当が支払われますので、税引き後の配当金を毎年手動で再投資します。

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経費率はVOOの方が安いのですが、配当金に対して20%の税金がかかるため、投資信託の方が10年後のパフォーマンスで4万円以上の優位性がでました。

加えてETFの方は毎年手動での再投資の手間が発生します。しかもVOOは単価が400ドルを超えていますので、配当金が400ドル以下の場合は実質的に再投資できません。

結論としては経費率が0.07%ほど高くても、日本の投資信託に投資すべきとなります。

ちなみにETFで配当金を再投資しない場合は、7.4万円に差が広がります。なのでこのやり方は定年を迎えて収入のない人が、毎年一定額を受け取りたい人に向いていると思います。

一方で個人的にはiシェアーズ シルバー トラスト(SLV)という米国ETFを持っています。これは銀に投資するETFですが、銀はもともと配当はないので、税金による資産の目減りは考慮する必要はありません。



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