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アラフィフ転職 完全ガイド 無料公開④攻めの面接(メンタツ流)の極意

面接とは何なのか?

最終的に転職の合否は、面接で決まります。

大抵なら筆記テストもあると思いますが、これは私も採用担当をしていたので裏話的な話ですが、筆記試験は落とす時の理由作りをする為のものです。
不採用の方から「理由を教えてくれ」と詰め寄られたときに、本当の理由である「他の人より劣っている」や「態度が悪い」をそのまま伝えることはできないので、「残念ながら、筆記試験の点数があと少し足りませんでした、こちらとしても非常に残念です」と逃げ道を作るためなのです。明らかに点数が低すぎるは論外ですが、点数の高低に関わらず、この人に仲間になって欲しいと最終決定者に思っていただけたら合格です。

面接とは、採用者の質問に転職者が正解を応えるクイズ番組ではなく、転職者が自分を売り込むビジネスプレゼンテーションの場です。あなたが社会人であるなら社内外問わずプレゼンテーションをしたことがあると思います。自社製品を契約してもらうために実施した複数企業コンペのプレゼンテーションや幹部に向けて実施する自部署の来期の方針の経営会議報告と同じです。高齢の方でも一目で理解できる綺麗な資料、反論できない数値化された効果測定、話の流れまで戦略的に設計しなくてはなりません(最初はこの話で心を掴んで、次にこの話で全体像を見せて、最後は圧倒的な数値計画を出して「No」を言わせない、など)。

「自分自身の専門性とユニークさをプレゼンテーションすることが面接である」ということです。

面接の極意

それでは、自分の専門性をプレゼンするにはどうすれば良いでしょうか?私は4度転職をして、全て希望する会社に転職できましたが、その全てにおいて私のバイブルは中谷章宏さんの「面接の達人(略してメンタツ)」という本です。

この本は、アラフィフ転職をする方は知っている方が多いかもしれません。日本は、失われた30年とよく言われていますが、日本の子供がすこぶる多かった私たち団塊ジュニア世代(X世代とも言う)が新卒で就職活動する時は超就職氷河期でした。その競争過多の社会で常に面接本の頂点にあったのがメンタツだからです。実績はケタ違いの本なのです。

メンタツは、こういう質問が来たらこの様に応えるという正解を暗記するタイプのノウハウ本ではなく、あなたが面接で言うべきことは唯一つ「今まで自分がしてきたことの中で、一番直近の、一番のクライマックス」という本質的なことを教えてくださいます。

詳細については、本を熟読していただければ良くわかりますので購入していただけると良いと思いますので、ここではエッセンスだけお伝えしたいと思います。

中谷章宏著『面接の達人 バイブル版』
https://amzn.asia/d/fROpVXM

採用面接において会社が一番知りたいことは「自己紹介」と「志望動機」の2つだけです。

私はこの面接における極意を受けて、次シートを徹底的に作り込んで履歴書と一緒に提出しました。これが伝わって駄目なら仕方がないと自分が納得するためです。

メンタツの内容でいつも凄いと感動するのは、面接の流れについての話です。面接官はあなたのことを鑑定しようと様々な質問をしてきます。

例えば「趣味は何ですか」と世間話のような質問でも「音楽鑑賞です」と答えてはいけない。この趣味を答えたら合格で、この趣味なら不合格ということも無い。

質問はキッカケに過ぎないので、どんな質問でも「今まで自分がしてきたことの中で、一番直近の、一番のクライマックス」の話に繋げれば良いです。

あなたの直近のクライマックスが、社内販売コンテストで優勝したことであるのであれば、「趣味は音楽鑑賞です。毎朝、出勤の車のなかで〇〇〇という音楽を聴きながらモチベーションをMAXまで高めています。会社に着いたら、すぐに販売コンテストの前日結果を確認して今日の戦略を練り、誰よりも一番早く会社を出ることに情熱を燃やしています。何故ならば訪問件数と獲得件数は最終的には比例することを知っているからです。訪問を誰よりも多く回る過程に重きを置くことで、最終的にコンテストで優勝することが出来ました。音楽にはいつも助けられており、私の相棒です」と結果、趣味の話ではなく自己紹介を話して、自分のことをアピールする。

結局何を質問されても、伝える事は「今まで自分がしてきたことの中で、一番直近の、一番のクライマックス」なので、自分の履歴書の各年代のクライマックスについて資料を別添付し事前に提出しておくことで、その話につなげて話すことで自分の能力を分かってもらえるはずです。

面接における”飛び道具”の活用

実は、私は最終面接の前日に人事の担当者の方へ電話して「駄目なら大丈夫なのですが、もし可能であれば、明日の最終面接で、パワーポイントを使わせていただくことはできませんか?一次面接で質問のあった〇〇発表会優勝の内容がもっと知りたいというお声をいただいたので、当時と同じ資料を発表会と同じ様にお話ししたいのですが」と申し出たところ、「ぜひお願いします。パソコンとプロジェクターを用意しておきますね」と言っていただき、最終面接で発表させていただきました。

これが好評で「こんな面接は初めてです」と感動していただけました。ダメ元で頼むだけでも前向きさや行動力の加点はあると思ったのですが、思ったよりプラスの効果がありました。資料も発表会の優勝資料なので、完成度が高く、内容も評価いただいたことは言うまでもありません。

同様に、社内発表の資料など自分が自信のある資料は「飛び道具」として活用できると思います。ただ気をつけることとしては、社外秘などの数値情報が記載されている資料を提出してしまうと、コンプライアンスの知識が無い人、社内情報を簡単に他社に流出させる人という印象を持たれますので、くれぐれもご注意ください。

面接合否はプレゼン内容と人柄の総合ポイントで決まる

私も仕事で採用面接を担当していたから分かるのですが、目の前の初見の方を採用するか判断する時に、履歴書と面接で伝えてくださったデータが最初の唯一の判断材料となります。

この経験があれば仕事を任せられると機械的にはなりますが、最終的に重要なのは、やはり人柄で、こちらの配点もかなり高いです。バーバル、ノンバーバル両面から人柄を見ていくのですが、話し上手ということではなく、どれだけ話が上手でも、最終的には一緒に働く仲間になるので、人柄(人間性)が悪ければ、よほどの人手不足でない場合、不採用になります。

最も人柄を表わすのは、真面目さ、ひた向きさ、一生懸命さ、だと思います。
はっきり言って人生を懸けて面接に臨んでいる人はそのオーラ(雰囲気・気迫)が違います。
一言一言を大切に、真剣に、誠実に、丁寧に、湯気がでるほど一生懸命に、受け応えしているはずです。緊張していても、話し下手でも関係ありません。

「叩けよ、さらば開かれん」なのです。

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