見出し画像

アラフィフ転職 完全ガイド 無料公開⑥アラフィフ転職をどのように実行していくのか?

応募について

私が推奨する転職方法は、TVでCMをしているような、転職サイトに登録し、スカウトを受け、エージェントの方と打合せをしながら自分の能力の棚卸をして履歴書を添削してもらい一緒に面接の練習をして、紹介された会社にエントリーするという方法ではありません。

転職サイトもエージェントも活用しません。
どこにも登録せず一人で履歴書を作りあげ、面接で何を喋るか一人で考えて、自分のライフスタイルや将来、専門性に会う同業他社で今の会社より規模が小さい会社を自分で見つけて、その会社一点集中で応募するというドブ板転職です

自分が入りたい会社が決まり、以前の「スケジューリング」の回で詳しく書いたように賞与支給日を逆算し活動を始める時期を決めたら、いよいよリアルにアラフィフ転職活動がスタートします。私の経験上、即戦力の確保が目的である中途採用は応募から2か月以内に決まる短期決戦です。(勿論企業によって異なりますので一般論ですが)。

新卒採用は総合就職サポート企業が用意する「リクナビ」や「マイナビ」の専用サイトがあり、同じ時期に皆が応募し採用活動がスタートしますが、中途採用はどうでしょう?

大概の会社は中途採用を随時受け付けており、エントリー方法は企業のHPの採用ページに書いてあります。

まずはWebエントリーか電話かメールで会社とコンタクトを取り、どちらにしても「履歴書・職務経歴書を送付してください」となるので、送付することで一次試験である書類選考が始まります。

Web、電話、どちらでも変わりはありませんが、私は、アラフィフ転職とは人生の総決算と思っているので、電話でエントリーをしてみることにしました。25年も社会人をやっているので電話で話すのは抵抗がありません。これもアラフィフの強みなのかもしれません。

ここは面接の前哨戦として、次なる面接を意識して、ビジネスマンとしての言葉遣いや誠意を事前に伝えようという戦略です。面接で初めて話すのではなく、先日はお忙しいところ、いきなりお電話して申し訳ございませんでした。本当にありがとうございます。」と2度目としての会話が生まれます。言葉遣いはお取引先様と話すのと同じビジネス敬語で、新入生とアラフィフの違いを印象つけ、入社後の役割や給与へのイメージも沸いてくる感じになればという攻めの姿勢です。家族の為にも少しでも多くの給与で契約をするというのも目的であることを全ての過程で意識してください。

次に以前の「決断」の回で書きましたが、転職先は同じ業界の会社に転職するのが入社後も上手くいくという理論に基づいて考えると、必ず、転職に至る理由を明確にしておくことが大切になってきます。同業社の社員がなぜ自社に応募してくるのか、何故そのような行動をとるのか、同じことを電話でも面接でも何度も聞かれます。内定をいただいた後には、同じことを今の会社(退社する会社)に退職理由として言わないといけなくなります。

この理由については、よくよく考えるべき超重要ポイントになります。

転職理由についての考察

私の持論ですが、面接や電話でどんなにフランクな状況であっても今所属している会社をディスってはいけないことを何度も頭に入れてください。

辞める理由はいくつもの要素が組み合っていると思います。当然、社内の人間関係や仕事への不満、待遇への不満、会社の方向性の不満などもいろいろあると思います。しかし、面接で自分の会社の不満を言って何になるのでしょうか?会社には良い面、悪い面、必ず両方あります。それを主理由に転職を考えているなんて、子供扱いされて終わります。そのような人材は不要です。

あなたが面接で伝えないといけないのは、会社の愚痴ではなく、あなたがどんな素晴らしい経験を積み、専門的な知見を持ち、人格的にもビジネスパーソンとしても成熟しているという事実です。転職する理由はそのプレゼンに入る前の挨拶の様なものです。相手が納得する理由を伝えて、本来の目的である自分のプレゼンにスムーズに移っていくべきです。

何故同業他社なのに転職してくるのか、という理由は「家庭の事情」を主軸にするのがお薦めです(第三者では責任が持てないため、止めようがない)。

同業他社に転職する理由として考えられる理由を挙げておきます。参考程度に見ていただければと思います。

★競合他社に転職する理由例★
・転勤が「有る」「無い」の違い・・・社内規定は当然すぐには変更できない。転勤がマストな会社と無い会社が存在する、家族には大きな要因である。
・通勤距離が「遠い」「近い」の違い・・・物理的距離は会社では解決できない
・家庭の事情「介護が必要」「不登校」・・・今の会社では働けない状態となっているという理由
・仕事内容要因・・・御社にしかない〇〇〇という仕事をしたい
・社内要因・・・役職定年、配置転換を告げられた、M&Aにより会社の体制が変わるため、退職を検討しているなど

面接日が決まったら

あなたが書類選考を通過し、面接の日時が決まったら、前回の「最強の履歴書」の回で書いた面接の準備「自己紹介」と「志望動機」の準備をしっかりして臨んでください。

一番大切なのは「今まで自分がしてきたことの中で、一番直近の、一番のクライマックス」を上手に伝える事です。

そして面接当日は「子どもの未来が決まる進学相談で学校に呼ばれている」「大切な法事がある」「その日しか予約が取れない病院に行く」など、誰もその休みを覆せない絶対的な理由を付け、誰も傷つけない嘘で終日休みを取ってください。

とにかく会社には内定が確定するまで知られてはいけません。私は内定が出るまで会社の誰にも相談しない方がよいと思います。逆に知ってしまうと他人のことなのに悩んでしまう人もいると思いますし、誰かに言いたくなるのを押さえることもできません。知らせないのが最も平和にアラフィフ転職を進めることができます。アラフィフ転職とは孤独な戦いなのです。

応募先の企業の方にも、「合格をいただくまでは働かなくてはなりませんので、ご内密にお願いいたします」と言っておく方がよいと思います。

私は妻にも決まるまで内緒にしておきました。不要な心配をしてしまうし、この行動に責任が取れるのは自分しかいないからです。自分で決めて行動し少しでも良い条件を獲得した後に事後報告を上手にすることが大切かと思います。

最後にもうひとつ、終日休みを取ることには意味があります。仕事を持っている人は転職活動に多くの時間を費やすことはできないと思います。準備をやり切るので精いっぱいです。当日は終日休みをとることで、面接の最終確認に少しでも多くの時間が取れますし、終わったら休みなので、落ち着いて面接に臨むことができます。面接後に仕事となると時間が気になり面接に100%集中できなくなります。昼からのことなのですが、と緊急の電話が会社から掛かってくる可能性もあります。休みであれば、電源を切っておいても不自然ではありません。

また、受ける会社に店舗がある場合は、面接時間にもよりますが、面接前に店舗に出向き、状況をチェックしておくことをお薦めします。面接の途中で「あの店舗の〇〇は良いですよね」とさりげなく「御社をチェックしています」と言うだけでも印象は良くなるはずです。

あと会社の企業理念や社長コメントを頭にいれておくのはマストだと思います。わざとらしく聞こえますのであまり連呼はしない方がよいとは思いますが、企業理念の〇〇〇という言葉に感銘を受けておりまして、自分は仕事で昔から〇〇〇を習慣化しておりまして、まったく同じ考え方だなと一方的に親近感をいだいております、などと、自分と関連付けて話が出来た方が良いと思います。

とにかくこの戦いは「絶対に負けられない戦い」です。できることは全てやり切りましょう。やり切って駄目なら仕方がないではありませんか。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?